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仮面浪人と金銭面

たいした内容ではないが、仮面浪人をテーマに投稿してきたのでこの時期の金銭面に関して書いておく。

実家暮らし

これがデカい。正直一人暮らしで仮面浪人は物理的に無理だと思う。大学+受験勉強+家事(生活維持のための活動全般)…受験勉強に時間を割くには、生活維持にかけるリソースがどうしても負担になってしまう。たとえ体調を崩しても食事や風呂は準備されていることの安心感もある。

アルバイト

仮面浪人中は一切しなかった。少しの期間くらいはしようかなと考えていたが、どんな仕事でも数か月単位で働いてもらう前提だろうから応募しづらかった。単発のものくらいはやっておいても良かったかなと今は思う。
アルバイトをしていないということを大学の友人に知られるのが恥ずかしいと自分の中で勝手にコンプレックスにしていた。

日本学生支援機構(jasso)の奨学金

高校在籍時の予約採用で第一種奨学金(利子なし)を借りていた。用途としてはおもに、大学の授業料、交通費、教材費、模試検定料など。再受験に成功しても失敗しても次年度には再度お金はかかるわけで出来る限り残しておいた。
  A大学(仮面先)分の第一種奨学金
  B大学(再入学先)分  〃
として借りることは可能。
A大学での奨学金は退学による貸与打ち切りとして手続きをする(確かA大学の奨学金担当通じてだったはず。記憶が曖昧…)。
次にB大入学後に大学HPなどで掲載される「在学採用」の説明会に出席→一から申請手続き→採用発表→振込は7月から…という流れ。そのため現在私はA大学(1年分)・B大学(4年分)で貸与された奨学金を同時に返還している最中だ。

大学独自の奨学金(給付)

大学によって異なるが、意外とさまざまな経済援助の制度があるので、これは早い段階で調べておいて良かった。
1年次は入試の成績、2年次以降は在学中の成績を判定基準に、年1回秋に数十万円が給付された制度を利用した。これで仮面先の授業料の負担がかなり減った。家計状況も基準に入れられていた気がするが失念。センター利用で入学した成績がここで役立った。
予備校浪人だと、年間の授業料プラスで講習会費や併願校の検定料などさらにかさむので、トータルで考えると予備校に通って受験するよりは安上がりになったんじゃないかと思う。

もしかしたら「中退するつもりの大学からお金を給付してもらうってどうなの?」と思う人もいるかもしれないが、1年間授業をうけて単位履修もして、大学の施設(図書館での自習以外でも)も利用していたわけなのだから、少なくとも1年次分の給付資格は十分あると考えている。大学で勉強した内容も次の大学での専攻に生かせたし、GPA(成績)も友人とくらべても決して悪くはなかった。

仮面先で修得した単位の行方

ここで話が少し変わるが、仮面先で修得した単位は次の大学での単位として変換できる。既修単位の認定制度というのが大体どこの大学にもあるはすだ。

一例: 駒澤大学|【新入生】既修得単位・資格等による単位認定について

入学前に申請をして審査を経るので必ずしも認められるわけではないが、英語や第二外国語などの語学系は認定されやすいのではないか。私は語学とその他教養系の科目の合計5コマくらいが入学先の大学の単位として充当された。1年次は同級生とくらべるとすこし余裕のある時間割になった。仮面先で学んだことは内容はもちろんだが制度面でもある程度は無駄にならなかった。



様々な面で親に対して思うところはあるが、少なくとも仮面浪人を許可して、再度入学金を支払ってくれたことには頭が上がらない。
経済的にあまり恵まれていない家庭だったが、ある程度の教育費を出してくれたからこそ、こうやって経済援助制度などを利用できた。
再入学先でも利用できる制度は最大限つかわせてもらったが、こういった制度は自分でHPや窓口で調べたり問い合わせないとアクセスできないことが多い。私がたどり着いたのは当時の自分が心身の健康をある程度は維持していたからだと思う。もっと不健康であれば、より困難な状況になった可能性になったことは否めない。


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