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東京国立博物館で南山城の仏像と「アジアのパーティー(東洋館)」を見た

国宝 阿弥陀如来坐像(京都・浄瑠璃寺の大正時代以来、久しぶりに九体阿弥陀が修理された記念展示会)、十一面観音菩薩が大小いくつか来ておりそれも見どころ。20点弱の仏像が並ぶ展示です。(本館1階奥の特別5室を使うので、一昨年の空夜上人と同じ)

一番は「千手観音菩薩立像」京都 寿宝寺。平安時代12世紀。
千手観音って救いを差し伸べる手がたくさんあることを示すがだいたい42本しか描いてないらしい。42本でも多いが。この千手観音はブワーーーーーーと手がとにかくたくさん出ている。ほんとに千本あるらしい。
この千本を埋め込みました、っていうのがどう見えるかというと。
孔雀が羽を広げたようにも見えるし、フォーク(この時代にそんなものはないが)が大量に刺さっているようにも見えるし、地獄の釜から救いを差し伸べている手が出ているようにも見えるし。
語彙力ないので一言で言うしかないんだけど、カッケー!!!かっこいいーーー!!!

原カントくんさんが金曜のラジオで(TBSラジオの金曜ボイスログ)で「千手観音はお年を召した方のバースデーケーキみたいな」って言ってたが、この千手観音は隙間なくローソクを千本突き立てましたって感じの迫力。。。

よくよく考えたら構造、バランスはどうなってんだろ?手がたくさんあると重心が重くなり支えられないのでは?その割にご本体は細身なので不思議は残るんだが。

仏像大使が監修されているグッズももちろん色々良かったですが、この千手観音の手の部分だけを拡大した注染の手拭いが欲しかった!!! 今からでもいい欲しい。(メモ帳買いました)

広目天立像は、衣の裾に鮮やかな彩色が残っていたのもよし。

その後は、東洋館でやっている「アジアのパーティー」。秋の企画展です。東洋館の一ヶ所に集めて展示というわけではなくて、常設の中を巡って追っていくという企画ものです。とにかく広いので時間かけてゆっくりみるのがよろしいです。5階の朝鮮の陶磁器と、2階の聖域の彫刻、地下のクメール美術、アジア地域の織物・染織はいつみても楽しいやつです。

最近、美術館で片目オペラグラスみたいなのをつけて細部を見ている人がいるんだけど、あれはどこに売ってるんだろか、、、?
十一面観音を見る時には必須だと思った。
美術館グッズで売って欲しい(買う)。

今週もいいものみました。

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