コミュニケーションに恐怖するあなたへ

メディアで仕事をしながら、長年、私は他人とコミュニケーションすることに猛烈なストレスを感じてきた。放送中、何を聞けばいいのかがわからなくなり、20秒ちかく沈黙ができてしまい、その日、自分は死んだと思った過去もある。(生放送で20秒の間は放送事故だ。共演者に助けられて今生きている…)

たった数分のやりとりのために質問を何十個も用意して、相手の話に相槌を打つこともなくただひたすら質問を連投したこともあった。

#発達障害 の診断を受けたのは数年前のこと。

診断を受けて何が変わるわけではない。が、ホッと肩の荷が下りたのがわかった。

私にはできないことがあった。自然な会話をしてほしい、と言われても何が自然なのかがわからない。他愛ないやりとりがわからない。相手の心のうちを聞くインタビューは、もはや水の中でもがいて溺れていくような感覚だった。

それでもコミュ力がなければ生存していけない空間で、私は生き残る術を必死に見出していった。

面接の女王、とタイトルにあるけれど、元々王者だったわけではない。弱さがわかるからこそ、学生たちの相談を受ける際に、その子たちの良さを見出して、どうアピールすればいいのか、アドバイスできるのだと思う。


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