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本から始まる対話と学びと未知との遭遇。コミュニティラーニングの実験場!

書籍の要約から得た気付きや学びを語り合うオンラインコミュニティ『flier book labo』を手がける久保彩さんをお迎えしてPodcastでインタビューさせていただきました。この記事はその書き起こしです。コミュニティ運営のヒントがつまったインタビューをぜひご覧ください!


AIによるインタビュー内容まとめ

株式会社フライヤーの久保彩さんにインタビューしました。同社の読書コミュニティ「flier book labo」の立ち上げから携わり、コミュニティを大きく成長させてきた立役者だ。

インタビューを通して、flier book labo が「1人の読書」を「みんなの読書」にというコンセプトのもと、共通の本を媒介にした対話を通して学びと理解を深めるコミュニティであることがわかりました。運営の妙は、本を読むことが好きな人が集うことで自然と生まれる心理的安全性と、そこから一歩踏み出すように後押しすることで生まれる化学反応にあるようです。

印象的だったのは、コミュニティを単なる個人の学びの場としてだけではなく、組織学習の文脈でも捉えている点です。自発的な学びを組織に根付かせるためにコミュニティの力を活用するという発想は、flier book labo の今後の展開を大いに期待させるものでした。

読書とコミュニティのもつ可能性を開拓する挑戦として示唆に富む内容のインタビューになりました!

generated by Claude3 Opus


左:黒田悠介 右:久保彩さん

AIによるインタビュー一部書き起こし

黒田悠介(以下、黒田):今回は、株式会社フライヤーの執行役員CCOの久保彩さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。

久保彩(以下、久保):よろしくお願いいたします。

黒田:久保さんとのご縁は4年ほど前に遡りますね。フライヤー社のサービスの展望や、flier book labo という読書コミュニティの立ち上げ前にお話しさせていただいたかと思います。その頃から見る見るうちに素敵なコミュニティとして成長されて、素敵なポジションを築かれていますよね。

今日は、そのあたりの背景や今後の展望、コミュニティ運営のポイントなどを伺えればと思います。まずは自己紹介からお願いします。

久保:ありがとうございます。フライヤーはビジネス書を10分で読める要約を提供するサービスを展開しています。わたしの役割は主に3つあり、1つ目が4年前から企画立ち上げをしている flier book labo という読書コミュニティのマネジメント。2つ目が人材育成の文脈でフライヤーをご利用いただいている累計1000社近い企業様とのコミュニケーション。3つ目が4月下旬にリリース予定の新サービスの企画立ち上げです。

黒田: 企業側の接点もあるし、ユーザーさんの接点もあるという、すごくいい立ち位置ですね。楽しそうで見晴らしがいい感じがします。flier book labo について詳しく教えていただけますか。

久保:flier book labo は、「1人の読書」を「みんなの読書」に、というコンセプトで立ち上げました。1人でじっくり書籍に向き合うのもいいのですが、本を通じて人と出会ったり、1冊の本を媒介に対話をしていくことで、自己理解も他者理解も深まります。

好きな本、自分を動かした言葉、そんな対話が日常に散りばめられている、そんな世界を作りたいという思いでコミュニティを始動しました。

黒田: 共通の本を読んでいると、その言葉に本の中での位置付けや文脈が乗っかってきて、言葉に重みが出ますよね。その重みを持って自分の思いを他の人に伝えたりすることができるので、人に伝わる度合いもだいぶ違ってきそうです。

久保:本の言葉を借りて話している間に、いつの間にか自分の内面の言葉を伝え合うということが起きるんです。本が持っている言葉の深さや広さが媒介となって、自分の奥深いところを共有するきっかけになる。

この経験は非常に尊いもので、初対面の方とでもあっという間に起きるんですよ。いかにしてそういった対話をスムーズにする方法論や空間を作っていくか。対話を促す良書との出会いを増やしていきたいと考えています。

黒田: そのようなコミュニティは意外と少ないですよね。普通に生活していると、ご近所さんや会社の人と話すくらい。家族とも実はそこまで深い話はできていないことが多いかもしれません。その点、flier book labo は非常に貴重な場を提供していると思います。

実際に flier book labo ではどのようなイベントが行われているのでしょうか。読書会に参加したことがない人にはイメージが湧きにくいかもしれないので、もう少し具体的に教えていただけますか。

久保: flier book labo では、実に様々な楽しみ方があります。現在は400人ほどの方が参加されていますが、例えば毎朝7時に集まって15分間フライヤーの要約を黙読し、その後グループに分かれて話し合うというルーティンを実践されている方々がいらっしゃいます。

また、今月はこの本を読もうと誰かがピックアップして読書会を開催したり、本だけでなく映画や絵本、漫画などをテーマに集まることもあります。
さらに、ストレングスファインダーのように自分の特徴や内面を言語化するきっかけになるようなツールを使った勉強会と対話の場も頻繁に立ち上がっています。

一方で我々運営側からは、著者の方をお招きしての読書会やその方について探究を深めるイベント「flier book camp」というものも企画しています。まるで本当にキャンプファイアーを囲んでいるかのように、あるテーマについてみんなで探究していく、そんなイメージで「camp」と名付けました。

このように flier book labo では実に多様な楽しみ方、学び方があるんです。

黒田:なるほど、本やコンテンツを中心に据えつつ、そこに柔らかく温かいコミュニケーションが生まれているんですね。

自分の意見をぶつけ合うようになるとためらったり衝突が起きたりすることもあるかもしれませんが、共通の本があることで理解や関心を深められる安心感はありそうです。居心地の良さを作る上で意識されていることなどはありますか。

久保:意外とそこは工夫があまりいらないんですよ。読書や学びが好きな方が集まると、その時点で他者へのリスペクトがあるんです。学ぶということは、相手が何を考えているのかを真剣に聞くことでもあります。

最終的には自分に合うかどうかの判断はするかもしれませんが、まずは相手の考えに耳を傾けるんです。そういう姿勢や欲求がある方が集まるので、心理的安全性などをあまり意識しなくても自然と生まれているんですよね。

とはいえ、もっと楽しんでいただくため、人と人とが混ざり合う場にしていくためには「一歩踏み出してほしい」とは伝えています。当初の目的意識はあっても、学びの場というのは沼のような魅力があり、探求し始めるとどこまでも広がっていくものだと思うんです。だからこそ当初の目的から一歩踏み出して、自分の学びに新たな刺激を与えるものに出会ってほしいと考えています。もちろんそれぞれのペースでいいので、無理のない範囲で一歩踏み出すことを勧めていますね。

黒田:外部や未知との接点として、flier book labo が素晴らしい役割を果たしているんだなと感じました。これから目指していきたいことや、現在進行中の取り組みについて教えていただけますか。

久保: 1つは現在の flier book labo をもっと多くの方に関わっていただける場にしていきたいと考えています。それと同時に、企業の中で組織やチームの学びを促進する立場の方々を繋げる場も作りたいと思っています。

自分たちで学びたいテーマを見つけ、自発的に参加していく学びのスタイルに興味を持ち、試行錯誤されている方は非常に多いんです。そういう方々と一緒になって、個人での学びだけでなくチームや組織での学びのあり方も探求していければと考えています。

人生を豊かにするための学びを、どうやって組織や会社に根付かせていくのか。そこにもコミュニティの力を活用できるのではないかと思っているんです。

黒田:なるほど、コミュニティラーニングの発展形というか、チームともうまく掛け合わせながらより大きなインパクトを生み出していく。非常に興味深いビジョンですね。今後の flier book labo の展開を楽しみにしています!

久保:ありがとうございました。



このインタビューについて詳細が気になる方や、コミューンコミュニティラボとの共同研究にご興味のある方は以下のサイトからお気軽にどうぞ。


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