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絆と縁のバランス感覚

「絆」は重く、「縁」は軽い。

初対面の人に「これも何かの縁ですから」と言われたら受け取ってしまう施しも、「これが私たちの絆ですから」と言われたらなんだか急にちょっと遠慮したくなる。

「絆」は深く、「縁」は広い。

アプリで言えばLINEは絆っぽいリアルグラフで、Facebookの友達は縁っぽいソーシャルグラフ。きっとわたしたちには、絆と縁の両方が必要で、1:9くらいのバランスなんじゃないかなと思ったりしています。

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両者のバランスが崩れて人間関係のバリエーションに縁がなく絆だけになってしまうことには危うさがあります。

ある社会学のリサーチでは、自殺率の高いコミュニティはウェットで絆が強く、逆に自殺率が低いコミュニティではドライで絆が弱かったのです。

絆が弱いというのはカラッとした関係性であることなので、ヘルプを求める心理的なハードルが低いのだそうです。絆が強いと、きちんとお返しをしなければならないという「互酬性」にとらわれてしまい、なんのお礼もできない困窮した状況ではヘルプを求めることができなくなるのだそう。

また、地元にずっとい続ける人よりもUターンをした人の方が、地元で幸せに暮らすのだそうです。一度都会に出たことで縁(ネットワーク)が広がったからだと思います。地元の絆だけでは息苦しくなる感覚がある、という話もよく聞きます。

こうした絆の負の側面を考えると、地元や親族のような「深い絆」だけではなく、「広い縁」を築くことも必要なのかもしれませんね!

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