見出し画像

資本論8

本編はこれで読了。
正直にいってよくわからなかった。

マルクスが資本論という書物を通じて訴えたかったことは、当時の資本というものがいかにして動いているか、ということをあらゆる角度から考察することだったと思う。資本家たちが、超過利潤を生みだし、私腹を肥やしている。労働者たちの生活や生命が犠牲になっている。資本家たちは労働者を搾取するだけでなく、土地や水の流れなど、本来は自然にあったものも金儲けの道具に変えてしまう。経済学者たちは現実を曲解して、自分勝手な理論を展開している。そういった現実にマルクスは怒りを覚えていたのだと思う。

強い論調でさまざまな敵を罵倒するマルクス。ただの怒りではなく、皮肉やユーモアもこもっているのが面白い。このあたりは個人的には好きだった。このユーモアの素材があるからこそ、ほとんど理解できない八冊の本を読みとおすことができたのだと思う。

この本と共産主義のつながりを知りたくて読んだのだが、直接的には言及されていなかった。もう少し調べてみる必要がありそうだ。

サポートいただくと、よりよいクリエイティブにつながります!