見出し画像

叫びとささやき

すごい映画だった。
病気を患っている次女のもとに、長女と三女がやってきている。
次女の召使いのアンナもいる。
長女は世の中のすべてを拒絶している。
次女は愛を求めている。
三女は退屈し、刺激を求めている。
アンナは次女への忠誠を誓っている。

中盤、次女が亡くなる。
このシーンがすごい。
赤い部屋が途端に暗くなるのだ。どうやって撮っているのかわからないが、ふわっと暗くなる。

次女がなくなったことで、長女と三女はヒステリーのような状態になって、張り詰めた状態と、突然それが崩れた状態を繰り返す。
同じ家族であるが、誰もが信頼しあっていない。
ただアンナだけが、次女を愛していた。

愛とはなにかということを、シンプルかつ徹底的に描いた作品。

サポートいただくと、よりよいクリエイティブにつながります!