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能動的映画レビュー

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映画をただ観るだけでなく、能動的に観る。 参考になればうれしいです。
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記事一覧

「マッドマックス」(1979年)

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」で見事に復活したシリーズ。 あらためて第一作を観返…

「羊たちの沈黙」(1991年)

1991年のアメリカ映画のトップ3は、 1.ターミネーター2 2.ロビン・フッド 3.美女と野獣 といっ…

「犬ヶ島」(2018年)

ウェス・アンダーソンのストップモーションアニメ。 映像としてはよくできているが、なにを伝…

「ゴジラ-1.0」(2023年)

これはとてもよかった。 山崎貴監督作品はわかりやすさが最優先されており、誰がどこでなにを…

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「アステロイド・シティ」(2023年)

これはよかった。 本作は製作費35 億円、興行収入76 億円。ウェス・アンダーソン作品としては…

「生きる LIVING」(2022年)

黒澤明の「生きる」のリメイク。 1953年のイギリスを舞台にしている。 カズオ・イシグロがシナ…

「オッペンハイマー」(2023年)

映画としては悪くないが、「ノーランの最高傑作!」かというとそうでもない。ただし、「メメント」「インターステラー」「ダンケルク」「テネット」といった作品にあった要素をうまく使っており、ノーランらしさという点では満足度が高い。 「原爆の父」オッペンハイマー博士の一人称の物語であるという触れ込みで、彼の目に映ったものだけを描写するという予備知識を得ていたのだが、それに関しては斬新な演出があったわけではないし、他者の視点もあった。 ただ、オッペンハイマーの視点と他者の視点は明確に分

「STAND BY ME ドラえもん」(2014年)

3Dのドラえもんで、どんなものかと思って見てみたが素晴らしかった。 いつものように他の場所…

「ひまわり」(1970年)

有名作品ではあるが、実際には観たことがない人は多いと思う。ただ、中高年の人はヘンリー・マ…

「トップガン マーヴェリック」(2022年)

大ヒットしたのもよくわかる。 すばらしくよく出来ている。 トム・クルーズ演じるピート・“…

「デューン 砂の惑星 PART2」(2024年)

正直に言うと、この映画の素晴らしい要素(映像美、壮大な空間、ハンス・ジマーの音楽、重量感…

「ウエスト・サイド・ストーリー」(2021年)

「アイデアとは既存の要素の組み合わせである」というのはよく言われることだ。 本作はシェイ…

「ナイトメア・アリー」(2021年)

なかなかよかった。 ギレルモ・デル・トロ監督作品だが超常現象やクリーチャーが登場しない。…

「キングスマン:ファースト・エージェント」(2021年)

なかなかよかった。 キングスマンという組織がいかにして成立したか、という物語。 冒頭で、キングスマンのメンバーのコードネームが、アーサー王と円卓の騎士からとられているということがわかる。「円卓」なのは平等だからだという話が出る。しかし、キングスマンのオフィスではアーサーがお誕生日席に座っているのはなぜだろうか。 また、敵の名前が「羊飼い」なのは、キリストを連想するが、かかわりがあるのだろうか。 本作では、上述の「羊飼い」という人物が「闇の凶団」という組織を動かして、いとこ