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アート関係を必死に理解しようとしてレビューするマガジン

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2021年12月の記事一覧

純粋理性批判3

純粋理性批判3

人間が世界に触れる時、人の中では何が起きているのか。人が現実だと思っているものは、本当に現実なのだろうか。人は世界をありのままに捉えているのだろうか。おそらくそうではなくて、人はそれぞれ別の見方で世界を捉えていると思う。そして同じものを見ていても、人それぞれ捉え方が違うのだ。カントのこの本は非常に難解だ。もちろん読む価値はある。だからこそ読む価値があるとも言える。時間と空間を重要な要素として、現象

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ギルバート&ジョージ

ギルバート&ジョージ

反逆者はやがて武器を失って抑圧されていく。
3枚の連作によって若者の成長を時系列で表現している。
ポップでパンクだ。
アートとは反逆だ。しかし、反逆を続けるのは難しい。やがて一般大衆になっていくのだ。
その門番の役割をギルバートアンドジョージ自身が演じているのが、逆説的で面白い。
反逆者自身が、制圧者を演じている。つまり、この作品自体が反逆なのだ。

ゴッホ展

ゴッホ展

都美館は、導線がわかりにくいとか、3階フロアで作品を観ていると壁の向こうからミュージアムショップの「へい、らっしゃいらっしゃい」みたいな声が聞こえてきたりと、垢抜けない美術館なんだけど、展覧会自体はよかった。

ゴッホだけでなく、他の作家の作品も充実していた。

ゴッホに関して書くと、小生はさほどゴッホファンではなかったのだが、今回、彼の作風がいかにしてうまれたのか、知ることができて、今までよりも

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