仲の良いお客様に会う

今年大変ありがたいご縁をいただいた。
そのお客様はここ数ヶ月ご家族のお世話がこれまでに増して、お仕事と何足もの草鞋を履いてお忙しい。

年末のご挨拶に行くにあたり、先ずはお約束はなく訪ねることにした。

先月まではご在社でなかった時間帯に到着すると、事務所に灯りがついている。

ご多忙に変わりはないけれど、少し落ち着いて来ましたと近況をお話しくださった。

私はお渡ししたかったりんごを進呈する。
車の中で追熟したかもしれないので…と中を開けて見てもらった。
「私、りんごにはうるさいんですよ」と不敵な笑みを浮かべ、さらに…

彼女は剪定バサミを取り出した。
私は「あ、なんかくれる感じですか?」と前のめりに喜んだ。

大きなレモンの木からレモンを三つ、切って私の大きな鞄にどんどん入れた。

「はちみつレモンにします」と言い残して、お互いによい歳を迎えるように言葉を交わし、福の神同士のように笑ってお暇した。

こうしてお会いして、楽しく会話するのが何より嬉しい。

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