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『短歌研究』2020年3月号

①をを、現代短歌評論賞の選考委員が替わっている。佐佐木幸綱が退任し、今井恵子・谷岡亜紀が就任。女性が入ったのは良いことですね。次は松村由利子、川野里子を推しときます。

白萩に身をかがめゐるわが影は水より出(い)でしごとくゆらめく 栗木京子 影が「水より出でしごとく」ゆらめく、というのは読むとごく自然に感じる比喩だが、なかなかこうは言えないと思う。

冬休みの絵日記よ紙いつぱいの梵鐘に父をちひさく添へて 黒瀬珂瀾 夏休みの絵日記はよく聞くが、冬休みの絵日記は珍しいかも。大きな梵鐘と小さな父。縮尺のバランスがおかしい絵が子供らしくて可愛い。

④特集「歌人、「わが本職」を歌う。」 面白い特集だった。歌も良かったが、特にエッセイがすごく興味深かった。本当に色々な職業があるものだな・・・。自分自身の職業を見る目もちょっと変わったかも。

2020.2.29.~3.3.Twitterより編集再掲