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『うた新聞』2022年10月号

大井学「ブームと歴史」〈また一方、ブームのブームたる所以は、歴史というパースペクティヴの欠落にある。同誌(短歌研究)八月号の特集に、古典・近代に接続する論考が無かった点にもそれは見てとれる。〉確かにブームという言葉は歴史と相性が悪い。長く続く歴史と一過性のブーム。「短歌ブーム」という言葉を聞いて何となく不安になるのは、一過性ですぐ終わる、という含みがあるからだろう。どのぐらいすぐか、にもよるのだが。短歌史の先端に位置すると認識されるようになればもうブームでもないし。

2022.11.17.Twitterより編集再掲