家族映画としての「ビリギャル」
どうもみなさん多賀崎です。
今日からamazonプライムビデオの映画レビューをしていきます。基本的に無料のものをどんどん見ているので、紹介するものはすぐに見ていただけると思います。
記念すべき1回目はこちら。
https://watch.amazon.co.jp/detail?asin=B017RR3PEQ&territory=JP&ref_=share_ios_movie&r=web
ビリギャルです‼️
わかります。
見たことがない人にとっては「とてつもなく軽い大衆娯楽映画」という印象でしょう。
そういった方に向けてお届けしようと思います。
何を隠そう、私もその偏見を持って今まで数年間ずっと後回しにしてきたのです。
でもこうしてamazonプライムビデオで無料で公開されていたので、ようやくワンクリックしました。
そしたら冒頭のシーンでいきなり泣きそうになりました。
主演は有村架純さんです。しかしそれ以上に、母親役の吉田羊さんがもうすごすぎて、私にとっては完全に主演は吉田羊さんでした。
冒頭のシーンからタイトル「ビリギャル」と出た時点で名作確定でした。
何よりも、なんとなく抱いていた「軽い映画」という先入観はその時既に吹っ飛んでいたし、そこからどんな重厚な展開が起こるのか楽しみでしょうがありませんでした。
ただただ吉田羊さんを見て欲しい映画です。
ビリギャルのあらすじは「落ちこぼれの女子高生がある日を境にもう勉強して慶應に合格する」というものですが、物語が進むほどに、合格するかどうかなんてどうでもよくなります(それでも合格発表のシーンではドキドキさせられますが)。
バラバラだった家族が徐々に一つになっていく過程こそこの映画の美しさが詰まっています。
すごく感心したシーンがありました。
主人公家族は父親が絶対的な力を持っていて、長男をプロ野球選手に育てるという夢以外は全て母親に丸投げしている状態にありました。
そんな一家が住む家は一見なんの変哲もないものに見えますが、居間の壁に黒いものがありました。
それは家族の思い出の写真が大量に貼られたコルクボードでした。それを作ったのが母であるのは容易に想像ができ、父親が支配する家の中で、抑圧されながらも唯一残された隙間に家族を想う母の愛情が凝縮されている。
それが物語上で意味を持つ瞬間はこの映画のハイライトかもしれません。少なからず私はそうでした。
主演は完全に吉田羊さんでした。
それだけでも最高なのに、塾の先生であったり、一緒につるんでいた友達であったり、色んな人の想いが主人公の背中に乗っかっていく。受験という、結局は一人で戦わなければならない残酷さが見ていて辛いけど痛気持ちいい。
どうしても食わず嫌いしてしまいそうな印象の映画ですが、たったワンクリック、ワンタップでそんな先入観は吹っ飛びます。
ぜひ一度見てみて欲しい一作でした。
オススメです‼️
https://watch.amazon.co.jp/detail?asin=B017RR3PEQ&territory=JP&ref_=share_ios_movie&r=web
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?