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「人新世」ひとしんせい

ノーベル化学賞受賞者のパウル・クルッツェンが名付けた。
地質学的に地球は新たな時代に突入したと言い、人間の活動の痕跡が地球の表面を覆い尽くした年代、という意味。
大気中の二酸化炭素の増大が
温暖化を推し進めてもうすぐ破綻しそうな気配

江戸時代くらいの循環型社会に戻せないか?
冗談じゃなく人間に突き付けられた課題かと。

そんな言葉「人新世」を二条城のKYOTOGRAPHIE会場で目にした

 種子は語る@二条城
とうもろこし的な?
かぼちゃっぽい
米かな?


二の丸御殿、台所を会場に天井から吊るされた小さな硝子ランプの中に種子


引きの会場、天井から吊るされた小さなランプたち


ここからは
ティエリー・アンドゥアンの解説より引用

種子は時空を旅する船のようで、栄養分や防衛装備のタイムカプセルで過酷な外的環境への抵抗力を備え

生き残れるかどうかはミクロレベルでの移動、拡散能力にかかっている故に

波に流され、気流に乗り、動物の毛にくっつき、鳥に食べられ、あるいは山火事の熱で弾け飛び

種子は巧妙な移動戦略を編み出し、進化の過程で様々な仕掛けを開発してきた。

しかし今から1万年以上前に農耕が始まり
人類の移動や定住、交換経済の発達が種子の旅を広げ

「人新世」の始まりによって大地の姿は大きく変化し種子も自然の生育環境を飛び越えて拡散するようになった。



種子の神秘性を魅せてくれる写真たちも。

旅人の木 ラベナラ
美しいコバルトブルー
着色されてるのかと思ったらこんな色!


Ravenala


バンクシア・グランディス
妖怪の百目の様な見た目。
なんと山火事の熱によって散布するらしい

Banksia Grandis



宇宙と種子が繋がっている
これもある意味真理

小さな宇宙船が途方もない困難を、サバイブして航行するイメージが膨らんだ

最近の野菜やフルーツで「種無し〇〇」と見かけるけど、
本来の機能を無くしてしまえ的なのは食べる側の身勝手な振る舞いな気がする

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