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続・有吉の壁からゴスペラーズ沼への片道切符 ~ライブ初参戦にて墓が立つ~

エッゴスペラーズエグゥ~~~~~(裏声)

有吉の壁をきっかけとして誕生したゴスペラーズにわかオタクが、ついにライブ初讃歌してきた。このnoteは、このライブ中に1000回ぐらい死んだ初心者キタマニの叫びそのものである――。

※註
キタマニ=ゴスペラーズのベースボーカル担当・北山陽一さんを推している人のこと。


開演前

2022年4月27日水曜日。夜に「ゴスペラーズのライブへ行く予定」を控えた私は、早朝6時からマリオで言うスター状態で仕事を軽々とぶちのめし、埼玉はサンシティ越谷へ。

ツアトラ撮りにくすぎるアワード2022受賞決定
爽やかでイイネェ

開場待ち列に並んでいるとき、近くのマダムが「昔は観客を3パートに分けて全員でハモったりした」と話していて、恐れおののくなどした。そんなん、コールアンドレスポンスどころの騒ぎやないやないか。

席は2階後方。でも十分近い。真後ろの席の男性が、そのまた後ろ(最後列)の女性に「背が高いし立ち上がっちゃうと思うので、もしよければ交換しますか?」と話しかけていて、「やさしィッッッッッッ」と感動した。


開演

会場の照明が落ちると、何やら音声が流れ出す。過去のライブ音声のようだ。観客が大合唱しているので、この音声はコロナ前のものだとわかる。その瞬間、「あ~~~これ、ファン歴が長ければ長いほど感動するタイプの演出だな」と直感した。

幕が上がる。ゴスペラーズの5人が立っている。

私「エッゴスペラーズ実在してるゥ~~~~~(裏声)」

1曲目は『NEVER STOP』。あとで調べたら、この曲はコロナの影響で完走できなかった2年前のメジャーデビュー25周年記念ライブツアー「ゴスペラーズ坂ツアー2019~2020 "G25"」で、最後に歌われていた曲なんだと。

2年前は「これからもまだまだ歌い続けるよ!」っていう決意の表れとしての歌だったんだろうな。それが新型コロナウイルスによって立ち止まることを余儀なくされ――そして今、「どんなに世界が変わろうとも、俺たちは止まらない」って意味になっていったわけだな。

……というのは今、比較的落ち着いたきもちでnoteを書きながら思い至ったことであり、会場にいた当時の私は「エッ無理~~~~~ゴスペラーズカッケェ~~~~~(裏声)」とばかり思っていたのであった。

だってさ、開幕以降の記憶、ぜんぶ曖昧だもんね。尊すぎて。ダメじゃん。


無理では?

『シークレット』が流れ出したときは「あっ公式YouTubeのライブダイジェスト映像で見たえろいやつだ!」と思ったし、『パスワード』が流れ出したときは「あっ公式YouTubeのライブダイジェスト映像で見たえろいやつだ!」と思った。

北山先生が熱く拳を振り下ろすたびに私のセキュリティ崩れてゆく……。

いや無理。カッコよすぎて。ちょっと無理だよマジで。あんなの、命がいくつあっても足りないね。唐突に北山先生がターンしだしたときはマスクの下で「ウグクッッッテッィツツツ」って50音じゃ表現できない奇音が口の中を走ったもんね。

コロナ禍にあって、今までのライブでは声出しはもちろんのこと、立つのすら禁止だったらしい。加えて観客同士の距離を開けるために観客収容率も下げていたんですって。それが、このツアーから立ち上がるのがOKになり、収容率も100%に戻ったとか。声出しはまだNGだけど、それでも立派な前進ってわけで。

そう考えたらさ、ゴスマニの皆さん、今までこんなすっごいライブする人たちを前にしてよく立ち上がるの我慢してきたな?????アタシ尊敬しちゃうよ?????

そしてオープニングが終わり、すでに圧倒されまくってめまいがしている頃、ステージ後方に寄りかかるようにして座った北山先生を見た私「カワエエ~~~~~(裏声)」


やっぱり無理

「僕たちをいろいろな場所へ連れて行ってくれた曲たちを歌います」と村上リーダーが言うと、ここからは『ひとり』『ミモザ』『約束の季節』と有名曲がつづく。

『ひとり』はなんたって、私にとってはすべての始まりの曲ですからね。お笑い番組「有吉の壁」のモノマネネタコーナーで見取り図とジャングルポケットがゴスペラーズのモノマネをして、そこにゴスペラーズご本人が登場した――あの日から沼への道は開かれたわけですからね。

『ひとり』の村上リーダーに、『ミモザ』の黒沢さん……圧倒的すぎでは……?パワーが桁違いってかさ……もうなんか……すごかったね……。(語彙力はいずこ……)

そしてキタマニは『約束の季節』に死ぬ。(ちょろい)

そしてキタマニは『風が聴こえる』にも死ぬ。(激ちょろい)

この曲大好き~~~!これはゴスペラーズが作ったのではなく、一般公募で選ばれた曲なんだと。作った人天才なのでは?ところでこの動画の北山先生、襟がフリルになってるタイプのシャツ着てるんだけど、全身真っ白だし、つまりただの王子様では。白馬に乗って迎えに来てもろて……

この後、安岡さんががっつりメインボーカルで「知らん曲始まった」と思ったら、次の瞬間に北山先生もがっつりメインボーカルで入ってきたため私の墓はサンシティ越谷に立てられることとなった。このnoteを読んだ人はぜひお線香あげてやってください。

この曲の名は『五時までに』。昔ゴスペラーズが郷ひろみさんに提供した曲を今回セルフカバーした、とのこと。そして今年、そういう「他のアーティストに提供した曲をセルフカバーしたアルバム」が発売されるとのこと。

エ……絶対買いますお布施します!!!!!!!!


次に歌われたセルフカバー曲『DONUTS』も、かわいすぎて最高だった。酒井さんがステージ際っきわでひざまずきながら歌い始めたときには「ヒョォォアアア」って奇音が脳内を駆け巡ったよね。

この曲が終わったら会場内換気のために15分の休憩タイムへ。と思ったらステージからはけていくときに北山先生が観客席に向かって投げキッスしてきて私は真っ白になった。何が真っ白になったとかはちょっと私自身もよくわからないんだけど、とにかく真っ白になった。これぞホワイトアウト。(は?)


換気&休憩タイム

休憩中はいても立ってもいられずTwitterを開いた。すごすぎてキレてた。

休憩中につぶやいた逆ギレツイートが公式巡回済みになってしまって草


後半戦も無理すぎ

休憩明け一発目が『ラヴ・ノーツ』はしんどすぎるて~~~~~(逆立ち)

椅子が出てきて、座ってのゆっくりトークタイムもあった。休憩タイム中にカラフルスーツからシックなダブルスーツへチェンジしたゴスペラーズは、現代で流行している太いパンツに戸惑っていた。

安岡「俺たちからすると一世風靡(セピア)って感じ」
黒沢「今の若い子たちはTシャツをインしてるじゃん?あれ恥ずかしくてできない」
北山「俺、今でもたまにインするよ。寝るとき寒くてお腹冷えちゃいそうなとき(シャツをインする動き)」

私「は?????北山先生があざといんだが?????どうにかして?????(?????)」

今回の会場が越谷ということで、この地にある大きなショッピングモール「越谷レイクタウン」の話になった。なんか北山先生が越谷レイクタウンにむちゃくちゃ詳しくて草。発電はガスでまかなってて~とか、越谷レイクタウンがオープンするときは「街開き」って表現してて~とか、大学で実際に教鞭も取っている北山先生の❝先生感❞ががっつり出ててLOVE&LOVE。

そこで村上リーダーが治水がどうのって被せてきて、「これは本当にアーティストのライブか?講演会じゃなくて?」と思った。かと思えば村上リーダー、「ショッピングモールに行くとどうして絶対に銀だこ行っちゃうんだろうね」とオチをつけにきて草。

北山「じゃあてっちゃん、銀だことドトールが並んでたらどっち入る?」
村上「ドトールだね(即答)」
安岡「リーダーはドトールがあると入っちゃう、そういう生き物なんですよ」

今後私は、ドトールを見かけるたびに村上リーダーを思い出すであろう――。

ツアーグッズ紹介のターンでは、トートバッグを取り上げておしゃべり。黒沢さんが紹介のためにしゃべろうとしたら、北山先生が「トートバッグのトートって、何?」と根本的なことを無邪気に尋ねだして草。いくらなんでもかわいすぎるやろ。(ここで頭を抱える)

「トート(tote)」は、アメリカの俗語で「運ぶ(carry)」、「背負う」を意味する。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
出典がWikipediaでええんかというツッコミはなしで頼む

北山先生はトートバッグをツアー中に持ち込みたいものをまとめて入れておくのに使っているらしい。「ちょっと奥さぁん、これがちょうどいいサイズなのよ」と満面の笑みで営業してて草。いくらなんでもかわいすぎるやろ。(ここでまた頭を抱える)

安岡さんが「高校生の夏の初体験」というフリで話し出したら、北山先生が「高校生の、夏休みの、安岡優の、初体験の話ということ!?」とむちゃテンション上がりだして草。「そう、サッカー部の遠征で部員の家に泊まらせてもらったんだけど」と安岡さんがつづけたら「泊まり!?!?」とさらにはしゃいでてさらに草。思春期か。

まぁこの話、「福岡出身の安岡さんが初めておでんにちくわぶが入っているのを見た話(※ちくわぶは関東にしかない)」なんすけどね。

そしたら村上リーダーが「ちくわぶといえば、俺たちの細かいモノマネをする二代目ちくわぶって芸人がおもしろい」と話を展開。それまでものしずかだった酒井さんが「俺、マイク持ってないほうの手をマネされるのがすげー嫌なの」と言って会場大盛りあがり。酒井さんってあれか?打席数は少ないけれど打率が異様に高いタイプか?

ところでこれは全体的な感想なんだけども。ゴスペラーズ、楽しくしゃべってた思うたら安岡さんや村上リーダーが「じゃあ音楽に戻りましょう」言うて北山先生が音叉たたいて音合わせした思うたらもう歌い始めてるの、エグすぎ。間のなさよ。25年以上つづけていたらそうなるのか。それにしても息合いすぎ。エグいて。

そんな感じで椅子に座って歌うコーナー突入。

特に『いろは 2010』、すごすぎてもはや引いたよ。酒井さんがいくらなんでもカッコよすぎたよ。序盤の自己紹介で「今やパンの人となってしまいました!」とニコニコしていた透き通る歌声のローカルパンハンターが……豹変したかのようなあのハイスピード・ボーカル……その、私、このライブに来た時点でまだ『いろは』しか聴いたことなかったので……余計に無理……何このどカッコいいアレンジ……やめて……私のライフはもうゼロよ……!(ここで差し込まれる劇画タッチの私)

そしてステージ上にスタンドマイクが並べられだしたとき、私の幾度目かの死が決定づけられたのであった。ゴスペラーズがスタンドマイク使う曲はぜんぶ尊すぎてダメだからね。うん、知ってる知ってる。

そこから始まる『PRINCESS☆HUG』『愛のシューティング・スター』『1,2,3 for 5』。この三曲連続摂取は非常に危険です。酸性の洗剤とアルカリ性の洗剤混ぜるよりも危険です。(落ち着いてもろて……)

約1年前の沼落ち直後、初めて北山先生の華麗なるターンを食らったのは『愛のシューティング・スター』のMVだった。それをいきなり初参戦のライブで目のあたりにできるなど!!!!!こんな幸福が赦されていいのですか!?!?なぁ!?!?私は前世でどんな徳を積んだのカナ!?!?(落ち着いてもろて……)

調子乗ってダンスうろ覚えなのに一緒に踊っちゃったもんね。あなたこそ夜空を駆け抜けてくmy shootin' star……あなたに逢いたくてこんな世界に生まれ落ちてきたのさ……。(落ち着いてもろて……)

ところで今さらだけど、村上リーダー、スタイルおばけだな。脚長。

この後は『星屑の街』『ヒカリ』『あたらしい世界』とつづいて本編終了。もうこのあたりは多幸感がエグすぎてほんとに覚えてない。ほんとに。『星屑の街』の照明演出めっちゃ綺麗だったなぁ~!ってことぐらいしかハッキリした記憶がない。自分の脳、しっかりしてもろて……。

本編終了してみんながはけていくとき、北山先生がまた投げキッスしてくれたんですけども。そのとき目が合ったので、あの投げキッスは誰がなんと言おうと私のものです。(ライブに行ったオタクにありがちな幻覚)


無理

アンコールは『VOXers』と『BRIDGE』。私はすでに燃え尽きている。五角形のリング。オレンジコーナー。私はすでに燃え尽きている。五角形のリング。オレンジコーナー。(うわ言のようにつぶやいている様子)

最後にひとりひとり挨拶するところで、酒井さんが「満席も久しぶりで、お客さんが増えると湿度や温度も上がり、歌も聞こえ方が変わります。音は振動なので。湿度や温度が変わると水分・塩分が変わる、うどんみたいですね!そういう歌手でありたいものです。酒井ゆwkbv…雄二でした!」と自分の名前を噛んでるの、惜しくて非常に良かった。

酒井「魔物がいるぞぉ……!(囁くように)」

酒井さんが噛んだ瞬間に躍りだす北山先生も非常に良かった。ってか北山先生、全編通してほかのメンバーがしゃべってるときにおしり振って小躍りしてたりドラムの動きに合わせて頭振ってたり、随所で楽しそうに踊ってて非常にかわいい。かと思えば曲中はキレッキレのダンスで非常にカッコいい。困るよぉ(私が)。

あと北山先生が挨拶で、「僕たちが進化したのか、皆さんが進化したのかわからないですが、聞こえないはずの歓声や笑い声が聞こえた気がして……」と言ったら酒井さんがすかさず「大丈夫?」って心配していたのウケた。かわいい。

北山「これが大丈夫じゃないなら、俺は大丈夫じゃないほうへ生きていきたい。いや、大丈夫じゃないほうへ進んできたからこそ今があるんでしょうけどね、知らんけど(ゴニョゴニョ)」

私「好き」


閉演

すべてが終わって最後の最後、ゴスペラーズとバンドメンバーが横一列に並んであいさつしたとき、村上リーダーに指名された北山先生による❝生声ありがとうございました❞が良い声すぎて耳どっかいった。


【ライブあるある】最高すぎて記憶ない

未聴曲のほうが多いにわか新規ファンだけれど、今回のセットリストはたまたま知っている曲が多くて嬉しかった。私のためのセトリか?と思った。(誇大妄想)

あっというまの二時間半。圧倒的多幸感。ニューアルバム絶対買わねばというこれはもはや義務感。(無理やり踏んだ韻)

なぜ各テレビ局は踊るゴスペラーズを電波に乗せないのか?はなはだ疑問である。踊りながら歌ってるのに喉からCD音源どころじゃないんだから。もっと世に知られるべきではないですか。あれか?踊るゴスペラーズは破壊力がエグすぎて電波を乱すのか?だから放送したくてもできないのか?(?????)

とにもかくにも、初めてのゴスペラーズライブ、本当に楽しすぎて最高でした。また行きたい!!!!!このきもち、NEVER STOP!!!!!


~追伸~

この写真を見た私「さては北山先生、『自分は深い沼だ』と自覚しているやっかいなタイプの沼だな?????(満面の笑みでズブズブ沈みながら)」

黒沢さんの左肩になりてぇ~~~~~
よく見たら酒井さんもかわええ~~~~~



  • Speial Thanks
    「記憶がないからセトリ教えてほしい」とTwitterでつぶやいたとき、そのツイートを拡散してくださったゴスマニの皆さん&速攻でDMにてセトリを教えてくださったゴスマニの方

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  • 前作はこちら


・追記
セルフカバーアルバム買いました!これはしぬ


良いんですか?ではありがたく頂戴いたします。