私はただぼんやりした子だった
私はぼんやりした子どもだった。
どれくらいぼんやりしていたかというと、1日何もしなくても過ごせるくらいに。
今話してもなかなか誰も信じてくれない。リアルでも、noteでも。
母すら「あんなにおとなしかったのにねえ・・・」と嘆息した程だから。
小学校に入る前は、世田谷の社宅にいた。今は高級住宅街となっているが、当時はのんびりとした牧歌的な地だった。
社宅は芝生の庭がある、平屋だった。
近所に私と同い年の子はいなかった。
姉と同い年の子はいて、姉はよく遊びに出ていた。世話