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自分を癒やすことを急がなくていい

※トラウマについて書いています。読みたくない方はここで終えてくださいませ🌱 

来年の4月でJR福知山線の列車脱線事故から20年。 私にとってこの20年は心身ともに深く傷つき、時間をかけてそれらの傷に一つずつ気づき、寄り添い、癒しを経験していく中で 恐怖や苦しみや葛藤といったような内側でのさまざまな抵抗も含めて 心身のみならず魂の成長させてもらってきた20年だったように思う。

 しかしここにきて、また「自分で自分を苦しめるパターン」を知らず知らず繰り返していたことに気づいた。 いつものパターンといえばいつものパターンだけれども、こんなにも「やってしまったな」と感じたのは12年ぶりのことで そのことに気づいた時、私の中のエネルギーはすっかり枯渇してしまっていた。 

とはいえ、12年前は精神科の閉鎖病棟に強制入院させられるという事態にまで陥っていたので、繰り返したとはいえ、美味しくご飯を食べたり、好きな事をして過ごせているのはとてもありがたいこと。

すっかり気力を失った自分と共に過ごしながら、こういう時は自分を癒すタイミングだよなぁと思い、この機会にこれまで無意識に避けてきた自身のトラウマと、直接向き合うことにした。

これまで私自身、さまざなセラピーやボーディワーク、ヒーリング等を受け、学び、癒しを深めてきたけれど、考えてみれば、直接「トラウマ」そのものをケアしようと思ったのは今回が初めてのことだった。 

事故から20年経って、ようやくそこに立っていた。 傷と向き合うということは、その傷が深ければ深いほど、向き合うまでにも時間がかかるし、時間がかかってもいいということ。今回改めてそのことを感じることができた。

そして先々月から、和葉さんから身体志向のトラウマ療法であるソマティックエクスペリエンスのセッションを受けさせてもらっている。 

今回は2回目。

丁寧に身体の感覚を味わい、それらの感覚にゆだねるセッションは、私が提供しているエムレスのセッションにも共通しており、この20年身体の感覚を「感じること」を育んできた私にとっては、とても安心できるものだった。  

身体というのは不思議なもので、安心できる場で目を閉じて(閉じなくても)、ただ身体の感覚を感じていると、それらが動いたり、形を変えたり、身体を通り過ぎていったりと、様々に変化していくことに気づく。  

時に湧いてくる思考もまた、感覚に意識を向けているとそのうちどこかへと過ぎ去っていく。

それらの感覚にただ気づき、感覚に身を任せ身体がしたいようにさせてあげる。

しばらくして理由の見当たらない涙が目からこぼれ、次第に右へ右へと上半身が傾いていった。  

それらの感覚を眺めていた時、はたと気づいた。

事故の後、つぶれた電車にはさまって身動きがとれなくなっていた時、本当は最も損傷が大きかった右の骨盤あたりをかばいたかったんだろうと。  

当時、骨盤はバラバラに割れ、中で大きく内出血していた。ご存知の通り骨盤内には女性にとって大切な子宮が存在している。 

右のお腹が痛い時に、自然と右のお腹を縮めるような動作をとったり手で触れたりするように、本当はその時もそのように身体を動かしたかったんだろう。でも、当時の私の身体はそれができなかった。

頬を伝う涙の感覚や、どっしりした両足の感覚、あの時したかったであろう身体が右に傾く感覚に委ね、それらの感覚が過ぎ去っていくまで丁寧に感じ続けた。  

それらが過ぎ去っていった時、身体はとても穏やかだった。吸う息と共に内側から広がる身体を感じ、はく息と共に身体が「私はここにいる」という安心を感じた。  

改めて部屋の景色をしみじみと眺めていると、窓の外で紅葉した木々が光を浴びて揺れていて、「あぁ、美しいなあ」と身体で感じた。 

 また普段は、子供たちの本やおもちゃの数々がリビングに無造作に散らばっているのを見ると 

 「また散らかしてくれたなぁ」と、小さなため息がでるのに、それらを眺めて「あぁ、幸せだなぁ」と身体で感じた。  

こうしてセッションが終わった。

🌱🌱🌱

人生は癒しの旅  

私たちは傷つくことを避けては生きていけない 

でも同時に、私たちの身体は自分を癒やす力を持っていることを忘れてはいけない 

自分を癒やすほどに、目の前にはすでに幸せがあることに気づき、ありのままの自分を愛せるようになっていく

自分の内側が癒えるほどに、目の前の人たちと愛を循環させて生きていくことができる 

その力が、私たちの身体にはすでにある

そのことを信じて、今自分が目を向けられる範囲で

玉ねぎの薄皮を一枚ずつ剥いていくように

何度でも何度でも気づくたびに、自分を癒していこう

これからも私のペースで、自分を癒し、自分を愛し

そして皆さまに愛と癒しを伝えていきますね🌱

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