浅野千通子
浅野千通子(あさのちづこ)といいます。 現在、いのちの講演家、感情セラピスト、ピラティス講師として活動しています。 14年程前に京都大学大学院名誉教授の山口栄一先生と共に、書籍を出版させていただきました。 この度、書籍の一部である「宮崎千通子の手記」をNOTEにて全文公開させていただくことになりました。 主に私が担当したこの章では、繊維メーカーに勤めるOLとして何不自由なく暮らしていた日々から一転、死の淵に立たされた瞬間からの出来事と当時感じたことをありのままに綴って
20代後半、少しでも綺麗に歩けるようになりたくて、必死になってリハビリをしていた頃、淀屋橋に腕のいいインソール屋さんがあると教えてもらい、そこで初めて斎藤さんに会った。 斉藤さんの仕事ぶりや、ファンキーな出立ちや、肩の力がぬけた感じや、独特の語り口に魅了された私は、気がつけば斉藤さんのファンになっていた。 インソールを一通り作ってもらった後も、気がつけば用もないのにお店に立ち寄り、しょっちゅうお仕事の邪魔をしていた。 私が顔を出すと、斉藤さんは全然構わないという顔をして
明日は、北総鉄道様の安全講演会にお招きいただき、講演をさせていただく予定で、今日から東京入りしている。外はなんと40度だとか! 東京駅から山手線に揺られて、講演会場近くのホテルに向かう途中、ふっと20年以上前に足立区綾瀬で当時の彼と2人で暮らしていたことを思い出していた。 当時、私は社会人2年目の24歳。ハイジュエリーやダイヤモンドの裸石などを扱う専門商社に勤めていた私は、ある日突然配属された新規事業の新規開拓営業がいろいろと辛すぎて、毎日をどんより過ごしていた。
「あまろっく」観ましたか? ずっと気になりつつも、そのままにしていたのだけど、先日えいっと思い立って観てきたら、とってもとっても素晴らしい映画だった。 数ヶ月前に、PERFECT DAYSを観て、しばらくはこれ以上の映画に出会えることはないだろうと思っていたら、PERFECT DAYSとも通じるものがある、心にじゅわぁっとくる映画。 泣いて、笑って、放心して。また泣いて、笑って、はっと気づかされて...あっという間の2時間。 お父さん役の鶴瓶さんのセリフ 「
JR福知山線列車事故から19年になります。 今日は、この文章を読んでくださる皆さまと、分け隔てないいのちの尊さを分かち合いたくて、この19年の出来事と気づきをシェアしたいと思います。 26歳のとき、朝の通勤途中でJR福知山線脱線事故に巻き込まれた私は、もっとも被害者が多かった2両目で全身10数ヶ所以上を骨折するなどの瀕死の重傷を負い、同時に大きなトラウマ体験を経験しました。 病院に運ばれた後、気づいた時、私は全身血だらけのままベッドに寝かされていました。 顔は恐ろし
【3.11が思い出させてくれる人】 お菓子作りや、ハンドメイドのセンスが ずば抜けて高い彼女と初めて会ったのは 28才の頃だった。 大好きな男友達、三輪さんが 「2人には、共通する何かを感じるから ぜひ紹介したい」 と言ってくれたことが、始まりだった。 でも、本当のことをいうと、ちょっと 躊躇していた。 その頃、私の心は徐々に壊れていっていて まだ見ぬ人に会うのが、怖かった。 それに、彼女が半年前から難治性の癌と 懸命に向き合っ
こんにちは。今日は「老い」について感じることをシェアしたいと思います。 あなたは「老い」という言葉を聞いて、どんな感じがしますか? 老いという言葉に、喜びを感じる方は、極めてゼロに近いのではないでしょうか。 私は、長年ピラティス講師を続けながら、自分もピラティスをしていますが、その理由は 「心身ともに美しく年老いていきたいし、必要な人にその知恵を渡したい」というのが大きくあるように思います。 でも、美しく年老いていくって、どういうことだろう?って考えてみたら、それっ
ヴィム•ヴェンダース監督のパーフェクトデイズを観てきた。 言葉にならない感動が全身を包み込み映画を観ている一瞬一瞬に、ただただ幸せを感じていた。 目の前で繰り広げられる情景に合わせて、刻々と変化する自分の呼吸状態や、時折姿勢を変える際に感じる身体感覚と映画とが一つに溶け合い、それらの身体感覚さえも、まるで映画の一部になっているような、そんな感覚を覚えた。 映画を観たというより、人生においてものすごく大切な、何かすごい経験をさせてもらえたような、そんな感覚。 きっとこれ
先日、たいくんと一緒にランチをしていたら、隣りの席にいた、70代くらいの女性4人組のうちの1人が、おもむろに机の上に、個装されたあめちゃんのような小さなお菓子を、ザッとばら撒いた。 そして全員に一枚ずつビニール袋を配ったかと思うと、全員の数が同じになるように、それぞれの袋の中に、素早くお菓子を数個ずつ入れていった。 何という手慣れた手つき... たいくんを見ると、たいくんもその様子をじっと眺めながら、ニコニコと微笑んでいる。 すると、たいくんが私に言った。 「お隣り
7歳の息子たい君が、クリスマスプレゼントにクレーンゲームが欲しいと言うので、サンタさんになりすまして、「すみっコぐらしのクレーンゲーム(4才以上向け)」をプレゼントすることにした。 これまでプレゼントというと、何かしら「このプレゼントを通して、何かを学んで欲しい」という意図を持って選んでいたような気がする。 しかし、今回はクレーンゲーム。(UFOキャッチャー) 私はこれまでの人生で、クレーンゲームに何の魅力も感じてこなかった。 ゲームセンターのクレーンゲームは、人生の
最近、ようやく気づいたことがある。 それまで講演なんて全くしたこともなかった私が、「いのちの講演家」として、これまで生きることに、もがきしくるしんできた過去を、人前で語るようになった、本当の理由。 それは「人は、どれだけ傷つき、どれだけつらくても、必ずその試練を乗り越えられる」ということを伝えたかったからではないということ。 世の中には 「私は、過去にこんなつらい経験をしたけれど、今はこんなに幸せに生きています」というような美談があふれている。 私もある種、そのように
週末は、私が2年前に出逢いすっかり魅了され続けている、感情解決メソッド、エムレスの上級コース最終日で、朝から晩まで9時間缶詰。 18時に終えた時、海外に住む先生は、なんと夜中の2時!とは言え、全くそう感じさせないパワフルな先生の姿には、愛しか感じなかった。 今回は、「やめたいのに、ついやってしまう衝動」(スマホ依存、アルコール、タバコ依存、SNS依存、夜更かし、爆食いなどなど)や「先延ばし」を根本解決するという学び! これを学びたくて、エムレスを学び出したと言ってもいい
先日、スカイビルで開かれたパーソナルブランド大学、講演会が無事終了しました。 たくさんの方々に支えられて、お話させていただいた上に、人生の先輩がたのユーモアあり 涙ありの、心に響くお話を聴かせていただきました。 本当に本当に素敵な夜でした。 今回は、「自分らしく稼ぐ」という、全く話したことのないテーマだったのですが、結局私の話は「自分らしく生きて、自分らしく稼ぐ」ということの土台になる、健康の話になりました。 やはり、どれだけ自分らしく生きていても、どれだけ利益を得て
今から約2年前、誰1人分けへだてない「いのち」の尊さを伝えたくて、本格的に講演活動を始めることに決めた。 それまでもいくつかのご縁がつながり、講演をさせていただく機会をいただいていたけれど、その時期ちょうどタイミングよく、あるエージェントさんが私の存在を見つけてくださり、活動の幅が大きく広がった。 ところがそこで思いがけず安全大会で、「安全」をテーマにした講演を依頼されることが増えた。 今思えば、コロナ禍に最愛の姉をがんで失い、2人目の子供を出産した後で、心身ともに非常
今日でJR福知山線列車事故から18年 あの日、たまたまあの電車に乗り合わせて事故に遭い、生死をさまよい、心身に深い傷を負った一当事者として、また「身体」が持つ可能性とその叡智に魅了され続けている一セラピストとして、今日1日は、改めて「いのちの尊さ」をかみしめながら過ごしています。 あの日私は潰れた電車の中で、これまで何気ない毎日を送っていた自分が、「実はこんなにも生きたくてたまらなかったんだ!」ということに気づかされました。 それと同時に、肉体は死に引きずり込まれそうに
わたしの友人に、今も昔もただ一緒にいるだけで、心がスカーっと晴れ渡るくらい、いつだって自分の人生を生きている友人がいる。 今後世界で何が起ころうと、たとえ彼女がどんな状況に追い込まれようと、彼女は自分の人生を、自分らしく生きることをやめないだろう。 彼女には、そんな底知れぬ魅力がある。 「心が病む」 そんな言葉は、彼女には一見無縁のように感じる。 あなたの周りにもそんな、底抜けに明るくて、仲間に慕われていて、自分の意見をしっかりと持った、イキイキとした人がいな