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読売テレビ.tenの取材を受けました(4/25放送)浅野千通子・あさのちづこ

こんにちは。あさのちづこです。

我が家は結婚当初からほとんどテレビを見ないのですが、そんな我が家もテレビが壊れる2年ほど前まで、毎日必ず目を見開いて観ていたテレビ番組がありました。


それが、読売テレビten.の中で放送されている「今日のめばえ」です。

その日に生まれた赤ちゃんが、泣いたり笑ったりしてて、どの赤ちゃんも
存在がいとおしすぎて、可愛すぎて…涙。

「これがいのちの原点だよなー」と、毎回うるうるしていました。

当時3歳くらいだった息子が、「♪生きてーいるようでー、生かされてる~♪」とめばえのテーマソングを大熱唱していたのもよき思いで。

毎日めばえが始まる前に、キャスターの方々がそろってお辞儀をされるのですが、6時57分にアラームがなると同時にテレビをつけた息子が、キャスターの方々に向かって、深々とお辞儀をするのがおきまり。

あー、なつかしい。また観たい。でも、もう我が家にはテレビがない(笑)

さて、本題なのですが4月25日のten.の番組の一部で、私が登場する予定です。

ten.では、毎年4月25日のJR福知山線列車事故が起きた日に合わせて、あの事故の被害に遭われた方が「今、つたえたいこと」を特集されているそうです。そこで、今回私にお声がかかったのです。

取材を受けるにあたって、「私は誰に何を伝えたいんだろう」ということを改めて考えていたのですが、当日はなんだかうまくまとまらず…。

伝えたいことを伝えられたのかよくわからない…というより緊張していたこともあり、もう何を話したかについても覚えていないというありさまです…涙

「自分が何を感じているか」「何をどう捉えているか」というような、そもそも形や言葉になっていないものを、自分の言葉に変えて端的に、かつ相手に伝わるように表現するって、本当に難しいなあといつも思います。

でもよく考えてみれば「感覚」という、そもそも言葉にならないものを言語化するということは

思考を使って感覚を言語化するわけなので、自分の考え(思考)を言語化することより格段に難しいのは当然か…とも思ったり。

でも改めて今ここで、わたしが伝えたいことを言葉にしてみようと思います。


わたしが一番伝えたいことは
「自分との信頼関係を築いていくことの大切さ」、言い換えると「日々私を大切にする習慣づくり」です。


人生において、これほど大切なことはないんじゃないか…というくらいに思っています。


私自身、事故に遭うよりもっと前からそれがうまく築けておらず、よく心の中で「自分のことが一番信じられないわ」なんて思っていました。

とはいえ、自分が自分との信頼関係を築けていないなど、全く気づいてもいませんでした。

むしろ、思考では「こんな自分のことをそれなりに好きだ」とさえ思っていたと思います。

ところが、そんな私に事故による強烈なトラウマ体験が重なり、事故後3年目を迎える頃に、身体の動きや見た目は元通りに近づいていたにも関わらず、心がどんどん病んでいきました。

そしてその後何年も何年も、「せっかくこのままよくなるはずだったのに、なんで私はこうなってしまったんだろう」と自分自身を責めながら、ずっと原因探しを続けていました。

そのことが逆に私を苦しめてることには気がついていませんでした。


当時の私は、原因がはっきりすれば楽になると思っていたのかもしれません。


でもあの頃の自分に今、伝えてあげたいのは

「たとえこうなった原因が見つかったとしても
あなたが今感じている胸の苦しみは取れない」ということ。

さらに「その胸の苦しみを取ってあげられるのは、他の誰でもなくあなた自身なんだよ」
ということ。


多くの場合、傷ついた心の原因をどれだけ外側に求めても自分の内側の苦しみは取れません。


また、その原因を自分の内側に求めても、結果は同じです。


傷ついた自分を本当に救ってあげたいと思うなら
必要なことは「原因さがし」ではなく

「失われた自分との関係性を取り戻すこと」です。


自分との関係性を取り戻すということは

「ありのままの自分を肯定すること」でもなく

「ありのままの自分を受け入れること」でもなく


それよりももっと前にある

「ありのままの自分をただ見ていくこと」です。



このことがわからず、10年以上もがき続け必死になって身体や心の仕組みを学び、自分を変えようとしてきました。


身体の仕組みが分かれば、自分の身体が今どう
なっているかがわかる。そうすれば、自分の身体が今なぜ痛いのか、なぜおかしな歩き方になっているのかがわかる。

そしてそれを改善していけば、私は元に戻れる…といったように。


もちろん、「身体」という視点だけでみれば、そこにはそれなりの大きな効果がありました。


私の努力だけではなく、優秀な先生方にサポートしてもらったおかげで、身体は少しずつよくなり、元の身体に近づいていきました。


ところが、ようやく身体がよくなってきたのに、心がどんどん落ちていったとき、私がこれまで自分が思い描いていた「元通り」とは単に身体が物理的に以前と同じように動いたり、見た目が以前のように戻ったり…ということではなかったことに気づきました。

わたしは、元通りの身体にさえ戻れば、必然的に幸せを感じられると勘違いしていたのです。


わたしは、元通りに戻りたかったのではなく、ただ幸せを感じたかったのです。


そのことに気づいた時、悔しさとも悲しさともなんとも言えない感情が湧いてきて、大泣きしたことをおぼえています。

しかし、そのことに気づいてもなお、私は「原因さがし」をやめませんでした。

今度は、心の仕組みがわかれば、私がなぜ今このタイミングでうつやPTSDに陥り、こんなにも苦しんでいるのかがわかるはず。

そしてその原因を取り除くことができれば、私は元に戻れる…といったように。

一生懸命書籍を読み漁り、医師やセラピストに質問しました。

でも、どこまでいっても原因はわかりませんでした。わかるはずもありません。


いろんな要因が複雑に絡み合っている上に、真実は確かめようがないからです。

結果的に、わたしの中の苦しみは、うつ症状が落ち着いた後も、相変わらず残り続けていました。

今、わかっていることは


「ありのままの自分をただ見ていく」というプロセスには

どんな傷ついた自分をも癒す力と、どんな人生も愛と幸せに導く力を持っているということです。

もう少し正確に言うと、傷ついた自分を癒したり、自分の愛に気づくには「ありのままの自分を見ていく」というプロセスが必ずあると言うことです。

これは10数年に及ぶ私自身の実体験を通しても、私自身がこれまでずっと探究しつづけてきた人間の仕組みから言っても間違いないと思います。

(私にはうまく説明できないですが、量子力学や意識について学べばわかる事です)

でも、このことがまだ多くの人には理解されていないと感じることもよくあります。

自分の思考の中にある自分こそが自分、自分の思考の中にある相手こそが相手、自分が見ている社会こそが社会…


このような考え方は、「わたし」という存在から、どんどん「幸せ」を切り離してしまいます。


また、自分の内側に必ず存在している「愛」を
自らの手で見えなくしていきます。


自分との信頼関係を築いていくということは

自分という存在(本質)を知っていくこと



それは、自分の中にある思考、感覚、イメージ、感情、過去の歴史

あらゆる、自分が自分と捉えているものに、ジャッジしたり解釈したりすることなく、ただただそこに気づいていくということです。


そうすることで、はじめて本当の私(すべてに気づいている私)に寄り添うことができます。


そして、それは目の前の相手に寄り添うことや、目の前の問題に向き合うことと、何ら変わりないということも教えてくれます。

散々苦しんで、まわりまわって、やはりたどりつくところは、一言で言ってしまえば、「愛」「ワンネス」だったんですが、
それをどのように伝えていくかは、これからもずっと試行錯誤し続けるのかなぁと思います。


私自身も変わり続けていくし、そもそも答えなどどこにもないですから。


4月25日であの事故から17年。
よかったら是非、観てみてください。

【番組名】かんさい情報ネットten.読売テレビ 

【放送日時】2022年4月25日(月)16時50分~17時50分 
※この中で10分~13分の特集で放送します。

4/26追記 ※このページの最後にこの放送のリンクを貼っています


【放送内容】
乗客106人が亡くなり、562人がけがを負ったJR福知山線脱線衝突事故。ことしで丸17年を迎えます。浅野千通子さん(43)。2両目の車両に乗り合わせ重傷を負いました。3年の闘病の末歩けるようになった2008年、重度のうつ病とPTSDが浅野さんを襲います。事故後、最大の試練は「事故後、自分の身に起きるすべてのことを受け入れること」でした。2018年から事故の経験を通して「安全」について問いかける講演を始めた浅野さん。一歩を踏みだす背中を押してくれたのは、わが子の存在がありました。オンラインサロンを去年開設し、一歩一歩、自分だからできることを模索しています。(番組案内より)

番組でも取り上げてもらった早起き×ピラティス習慣オンラインコミュニティ(現在はSelf plus+に名称を変更)についてはこちらから。


⬇️あさのちづこ個人のインスタ(@chizuppp)はこちらです。フォローしていただけると嬉しいです💕


何が起きても、今どんな自分であっても、あなたはいつも守られている。

一人一人が、生かされていることの価値に目覚め、自分らしく幸せに生きる社会に。





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