3分の白昼夢/時が解決するのだろう
訃報が届いた。
あまりにも突然の別れだった。
わたしは何も感じなかった。
痛みを感じるよりも早く、わたしの「核」がポロリと穴から抜け落ちた。
涙は微塵も出ていない。
滲みもしない。
ただ、空腹に襲われ、黙々と野菜を刻み、焼きそばを作った。
それで何かが満たされた気持ちになった。
本気でそう思った。
テレビではサッカーの試合をやっていた。
それを食い入るように見つめ、アドレナリンを放出した。
部屋にこの世で一番苦手な昆虫が現れた。
飛び上がるかと思ったが、いつもより恐怖は感じな