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【2021年11月開講】明細書作成ゼミ(化学)で学べること
こんにちは、(株)知財塾 運営チームです。
私たちは演習形式にこだわった、「知財実務で本当に使える」オンラインゼミを主催しています。
今回のブログでは、『明細書作成ゼミ(化学・制野 友樹先生)』で学べる内容について、具体的にご紹介していきます。2021年の受講コースは終了していますが、自主演習コース(ゼミ動画と演習資料のセット)を現在販売中です。
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1. ゼミのゴールと学べる内容
本ゼミのゴールは、特許明細書を作成するためのプロセスを理解し、出願に必要な書類を自分で作成できるようになることです。本ゼミでは、出願に必要な書類のうち、特許請求の範囲(クレーム)、明細書、図面の作成方法を学ぶことができます。
あなたは、上司からいきなり「特許を書いてみて」と言われた経験はありませんか?そう言われても、初学者にとっては何から手をつけてよいのか、全く見当もつかないものですよね。
そこで、知財塾では、弁理士が化学系の特許を作成する手順を細かなステップに分解した「演習ステップ集」を用意しました。「演習ステップ集」は、複数の小問で成り立っており、1つ1つの問いかけに答えていくことで、特許の作成に必要な情報を揃えることができるように設計されています。
この演習により、今まで特許実務に関わったことがない方であっても、特許の書き方の手順を理解することができ、すでに特許実務に携わっている方でも、自分自身のやり方をアップデートすることができるはずです。
この「演習ステップ集」がどんな流れで進んでいくのか、実際の内容を少しだけお見せします。
『明細書作成ゼミ(化学)演習ステップ集』
ステップ1:実施例の作成・発明の把握
【小問1-1】実施例・比較例と図面の作成
発明者から提出された実験結果を基に、実施例・比較例の表を作成しましょう。図面がある場合には、この段階で作成しましょう。
【小問1-2】明細書の【実施例】部分の作成
『演習資料:明細書(フォーマット)』を使用して、明細書の【実施例】部分を書いて行きましょう。小問1-1で作成した表を、明細書中に挿入しましょう。
【小問1-3】先行技術の把握
発明提案書の内容に基づいて、当該発明の先行技術の内容を記載しましょう。発明提案書の中に記載がない場合には、Google検索や特許検索などで、簡単に探してみましょう。
ステップ2:クレームの作成
【小問2-1】メインクレーム案の作成
ステップ1で作成した実施例を基に、メインクレームの案を考えましょう。
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2. ゼミの具体的な内容
まずファシリテーターより、特許を書く上での最低限のレクチャーを行います(1. インプット)。
次に、受講生が事例演習にそれぞれ取り組み、演習結果をgoogleドキュメントに記入します(2. アウトプット)。
そして、このアウトプットについて良い点や改善点、または実務のコツをファシリテーターにアドバイスしてもらう(3. フィードバック)という流れで進みます。
カリキュラムは、全14回で、5つの事例を扱います。1週間に1本の動画を視聴して演習に取り組む場合、3ヶ月間で5本の明細書作成にチャレンジしていただくことになります。
ケーススタディでは、実際に裁判になった特許で、理解しやすいものを対象にします。
事例の内容は化学分野であり、有機化学、高分子化学、無機化学、材料化学、飲料などが対象です。
進行の目安として、1週間に1回動画を受講していただく場合、特許明細書の1本目は4週間かけてじっくり取り組んでいただき、2,3本目は3週間で、4,5本目は2週間で完成させていきます。演習ステップ集を5回繰り返すことで、手順をしっかりと身につけることができますし、実際に手を動かして明細書を5本書いた、という大きな自信が得られることでしょう。
ゼミ内容をより詳しく知りたい方は、こちらのダイジェスト動画をご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1640680298656-CDR79qVUcN.png)
3. ファシリテーターのご紹介
知財塾ゼミでは、指導者のことを「講師」ではなく、「ファシリテーター」と呼んでいます。
ファシリテーター:問題解決・アイデア創造・学習など、あらゆる知的創造活動を支援し、促進する役割を担う人
※ 日本ファシリテーション協会HPより要約
2021年11月開講の『明細書作成ゼミ(化学)』では、制野 友樹 先生にファシリテーターをご担当いただきました。
制野 友樹
制野国際特許事務所 所長
特許業務法人 IPX カウンセル弁理士
経歴
大学院修了後、大手特許事務所に入所。その後特許業務法人 IPXの化学グループマネージャーを経て独立。7年間で無機化学、有機化学分野を中心に約400件の明細書作成及び約500件の国内外の中間処理を経験。その経験を活かし、拒絶理由を見据えた明細書作成を行っている。
博士課程まで化学分野の研究に携わった経験から、無機、有機の化学材料について深い学術的知識を有し、発明の発掘や、オフィスアクション等での学術的議論を得意とする。
執筆
・K. Kanie, Y. Seino, M. Matsubara, A. Muramatsu: "Size-controlled hydrothermal synthesis of monodispersed BaZrO3 sphere particles by seeding," Adv. Powder Technol., 28, 1, 55-60 (2017).
・Y. Seino, K. Kanie, A. Muramatsu: "Hydrothermal Synthesis of Ce-doped BaZrO3 Fine Particles and Their Three-way Catalytic Performance for Exhaust Gas Purification," J. MMIJ, 133, 6, 116-122 (2017).
その他詳細な経歴はこちら
制野先生は、無機化学、有機化学分野を中心に国内外の中間処理の豊富な実務経験があります。そのご経験を活かして拒絶理由を見据えた明細書作成をされています。制野先生のフィードバックを受けながら実際に明細書の作成に取り組むことで、自力で学ぶよりも圧倒的に早く実力を身につけることが可能となるでしょう。
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4. 明細書作成ゼミ生に向いている方
本ゼミのターゲットには、以下の方々を想定しています。
① 特許事務所や企業知財部で新しく特許担当者になった、実務未経験の方、または経験が浅い方
② 実務経験はあるが、改めて「体系的な明細書作成スキル」を身につけたい方
③ 普段は別の分野の特許業務を担当しているが、これから化学・材料分野にも業務の幅を広げていきたい方
本ゼミはご自身で演習をまずは行い、ファシリテーターや他のゼミ生と議論し、スキルを伸ばしていくものですので、率直に言って、受講にあたり「業務後の夜の時間を使ってでも、特許実務スキルを向上させたい!」というエネルギーが必要になるとは思います。
一方、そのエネルギーと演習を行う時間さえ準備いただけるならば、知財塾の特徴である、
・通学不要、オンラインで学べる環境
・実務を想定した事例を使用し、STEPに分かれた体系的な学習
・ファシリテーターによる演習アウトプットへの的確な助言
により、短期間で明細書作成スキルを大きく向上できるよう講座をデザインしています。
動画を購入いただいた方には、ご希望される場合には、ゼミ生と同様にオンラインチャットツールSlackの「知財塾コミュニティ」に参加いただくことが可能です。
Slackコミュニティでは、明細書作成ゼミ以外の受講生とも交流することができ、「雑談」、「バーチャル自習室」、など、様々なチャンネルで質問や交流をすることができます。
ゼミ終了後もSlackコミュニティには残ることができますので、仲間づくりや、継続したコミュニケーションの場としても活用していただければと思います。
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