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結婚記念日

某日、19回目の結婚記念日であった。

夫との馴れ初めはこの記事参照。

光陰矢の如しというが、ここまであっという間だったねと夫と話した(毎年言ってる様な気もする)来年は20周年である。

みなさん「おしどり贈与」というのをご存知だろうか?夫婦になってから丸20年たてば生前贈与税を優遇しますよという内容のものだ。20年も経てば、国も認める年数なんだろう。

大昔付き合っていた彼氏(カナダ人)と別れる時に「君の性格だと、これから誰と付き合っても絶対長続きしないよ」と呪詛のような言葉を吐かれたことがある。当初から自分の性格に難があることはわかっていたので他人からそう言われると「性格に難あり」に太鼓判を押されたようで凹んだが、そんな私が19年の夫婦生活をしているのだから、面白い。ロマンチスト風に言うと、その人は運命の人ではなかっただけなのだ。19年も経つと、夫を相手に「運命の人」とか言うのは小っ恥ずかしすぎてアレだけども、ここまで続いたのだから何かしらの縁はあったのだろう。

大事なお皿が割れると金継ぎと言って割れた部分を漆で繋ぎ合わせ、金粉で装飾を施すのだが、夫婦間も似たようなもんだなと思う。お互いの凸凹を継ぎ接ぎしながら割れないように大事にしていく。そこに金粉はない。形もいびつだ。けれど、なんとか繋ぎ合わせてやっていく。何のために?と問われたら凄く困るのだけれど。

時に一人の方がよっぽど楽で自由と思うことはあるが、それでも別れを選ばないのは家族という形態に憧れがあったからかもしれない。お父さんがいてお母さんがいて子供がいるという形態への憧れ。自分が持っていなかったものを子供には与えたいエゴイズム。

結婚する前に夫に言った。暴力と浮気だけは許容外なので、一歩でも線を越えたら離婚しますと。幸い、暴力の正反対にいる人なので、ぶたれたことはないし浮気もない。あとの凸凹は、なんとなく合わせて繋いでいっている。夫はどう思っているか知らないが、このままどちらかが一生を終えるまで、私達は夫婦でいるのだろうと私は思っている。

ちなみに、10周年のスイートテンダイヤモンドは貰わなかったので、20周年には何か買ってもらいたいもんである。デカいダイヤか?と思ったが、ダイヤは買った時点で価値半分らしいので、何かしら資産価値として下がらないジュエリーが欲しいと言ってある。そしてそれを息子の未来のお嫁さんにあげたい(ドラマかよ)

資産価値の話をする時点で可愛げもくそもあらへん。うん、自分でもそう思う。プ



※イラストお借りしました。sado774さん、ありがとうございます。

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