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WAVES

約、4か月ぶりの映画館での映画鑑賞をしました。

やっぱり映画館は素晴らしいですね。劇場に広がるポップコーンの匂い、薄暗いエスカレーター、ストロークの先に現れるスクリーン。何もかもが愛おしかったです。

4ヶ月ぶりに映画館での鑑賞となった作品は『WAVES』。

偶然にも音楽と様々な色に溢れていたこの映画は映画館鑑賞にとても合う作でした。

前半は幸せな日々から転落していくタイラーの目線。

後半はタイラーの起こした悲劇によって、日常が変わってしまったエムの目線と、とてもボリューミーで濃い内容でしたが二時間ちょいはあっという間に過ぎていました。

やっぱり音楽の力は凄いですね、不安を煽る効果が凄い。

不穏な空気、第六感で感じる嫌な予感という感覚を助長し、のめり込ませる。

『WAVES』はそんな煽りが凄い作品でした。
この煽りはキャラクターに感情移入させる事にとても大事な要素だと僕は思います。

音楽を始め、映像も、心理描写も、くどいくらい見せたいキャラクターにカメラを固定するのも全てが感情移入させる手法に感じられました。まるで彼らの隣人かのような感覚。

僕は映画で体感するのが大好きなのでとても楽しめました。

彼らは一見全てを手に入れてる様な生活でしたが、その根本(主に父親)には人種による理不尽さを抱えながら生きている事があの悲劇を産むことになった。

彼らがそれに気付きまるでハッピーエンドの様にも見えるけど、実際にはすでに手遅れであることがやるせない、、、

劇中の台詞でもあったように「憎しみはその人を壊すだけ。愛で包むような人間になりなさい(ニュアンス)」という言葉が昨今の情勢と重なって胸に刺さりました。

いや~それにしても映画って、映画館って素晴らしいですよね。