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カセットテープダイアリーズ

ブルース・スプリングスティーンの事は知らなかったけど、冒頭にかかる曲で間違いないと確信した。

やっぱり映画に音楽は付き物だし、映像では感じられない感情を音楽は補ってくれる。僕の映画鑑賞を映画体験へと近づかせてくれる。

なによりこの映画で1番それを感じたのはやっぱりあの嵐の夜のシーンだと思う。
嵐の夜というのはどこか非現実的で、+大好きな音楽があればそれはもうまるでその音楽の中にいる気分になれる気がするのは強く共感できた。

ただ途中「ここは実話ベースなのか?」となるミュージカル調なところは熱意が凄いなと感じた。

ジャベドを通じてブルースの歌詞は僕の心にも響いた。
もしかすると僕が英語を理解できて中学生とか高校生の時にブルースに会ってたら心酔してたかもしれない。
それほどブルースは等身大だし、自分に素直でいて、その体験に基づいた適切な今の感情を吐き出してるのが心に響く理由なんだろう。

ブルースの歌詞だけで映画はできそうだけれど、今作が素晴らしいのはそれをジャベドがまるっと真に受けるのではなく、彼に合わせた、ジャベドの物語として締め括られるのが感動させられる。

まだ遅くない。ブルースの曲を聴いて心震わせたいと思った。

個人的にはディーン・チャールズチャップマンがバイプレイヤーとして活躍しているのを見れて嬉しい。