屍人荘の殺人

前回の投稿に続き調度良いのでミステリー続きで。

映画館の予告で何度も見かけていた本作。予告からするに美少女探偵vsとある大学のホームズ&ワトソンということが売りになっている様で全く興味がそそられなかったが、お盆休み&浜辺美波が出てるということでレンタルにて鑑賞。

結論から言うと酷かった。
豪華キャストが洋館(本作はコテージ)に閉じ込められて、殺人事件が起きるというのはミステリーの王道。
その展開や、トリック、探偵のキャラクターによって作品の違いが出て面白くなるジャンルだと思う。
なのに、この作品はなんと"洋館から出られない理由"で違いを見せたのだ。しかも洋館の回りでゾンビが発生するという酷い理由で。
最早これは逃げでしかない。むしろ、推理してる間もずっとゾンビが気になるので最早推理なんて二の次になってしまう。確かに、殺人トリックにゾンビを使うという工夫があったけど、トリックは別として、第一の殺人と、そこからの展開は完全に偶然。それにゾンビトリックが成り立つのはこのジャンルがないから当たり前だろう。エレベーターのトリックは良かったかもしれないけど。
ラストも結局、メインの事件よりも関係のない所の衝撃が大きいので何をしたかったのかわからない。。。

何よりも酷いのは大学生ホームズがメインの事件が起きる前にリタイアすることだ。予告詐欺にもほどがある。
こんな作品が賞を取れてしまうのか、、、それとも原作はすべて納得いくように上手くできているのだろうか。