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THE BOOK OF HENRY

楽しみに待っていた本作。
劇場での観賞は叶わなかったけどNetflixにて配信されたので観賞。

誰もが認める天才少年のヘンリー。そんな兄の事が大好きなピーター。シングルマザーとして奮闘するもヘンリーにお世話されがちなスーザン。隣に住むヘンリーの同級生クリスティーナ。
ヘンリーはクリスティーナの異変に気付きなんとか助けようとするもヘンリーは病に倒れてしまう。
ヘンリーは悲しみに暮れるスーザンにクリスティーナを助ける事を遺言と残す。

映画として凄くテンポが良い!
前半はクスッと笑わせたりほんわかするような展開もあり、ヘンリーとピーターがただ可愛くて画が持つ。後半はグッと気持ちが持っていかれてあっという間の時間だった。

この映画の良いところはヘンリーは天才だとしても子供として描かれてた事だと思う。
結果的にはスーザンが罪を負うことなくクリスティーナは助けられたけど、"グレンを殺すしかもう無い"というヘンリーの選択は感情に身を委ねたような選択だった。引き金を引く直前にそれに気付くスーザンはそこでようやくヘンリーの死後に母親としての自覚を取り戻す。「自分がしっかりしないといけない」と。
だとすると、自らヘンリーの死を受け止め、更にはたまたま遊びで設定したピタゴラスイッチで家族を犯罪から救ったピーターは子供の純粋な素晴らしさも描かれてる気もする。無理矢理感あるけど。

こういう子供が病死する系の感動系映画は正直苦手ではある。
でも良い作品だった。人間は絶対にいつか死と向き合わなければならないし、それはきっと人生を積み重ねれば増えていく。
もちろん、映画と実際に体感する事は全くの別物だと思う。でもこういう作品は当たり前の日常に気付かしてくれるし、大事な人をもっと大切にしようと思えるし、自分の事も大切にしようという気持ちにさせてくれると思う。

散々、ヘンリーは子供という前提で見た感想を書いてたけど、スーザンもピーターもヘンリーは超完璧と信じてるので(じゃないとそもそもグレン殺害計画を引き継ごうとしないでしょ。)、やっぱり全てヘンリーの計算通りだったら、、、それもそれで面白いなぁ。ピーターにピタゴラスイッチをセットするのを頼んで、スーザンに殺害の直前に母親だと思い出させる為だったとしたら、、、
まぁ、だとしたらクリスティーナが助からなくなるから無いだろうけど。

それにしてもジェイコブ・トレンブレイは本っっっ当に演技が上手い。上手すぎて涙無しには見れなかったじゃないか😭