食べては悔やみ、出費しては悔やむのをやめる
何か食べるごとに、「また脂肪が、、」「ダイエット中なんだけど。。」と決まり文句のように口にする人がほんとに多いと思う。
飯テロという言葉があるように、食べ物を常に敵視して、一日中、「食べること=太ること」のストレスで頭がいっぱいだろうなという人をよく見かける。
私は、せっかく美味しく食べたものに対して、太るだとか、そういう暗いネガティブな言葉は絶対に言わない。
それを口にした途端に、気分が下がって、体内に入った食べものを、これから消化して、自分の身体のいのちとなって支えてくれるための代謝の働きが、ガタ落ちして台無しにする感覚があるから。
頑張ろうとしている従業員に、必ずケチをつけるトップがいて、テンションを下げる職場が、活き活きと生産するわけないじゃないか。
不用意な一言こそ、贅肉や病因を招いてしまう方に行ってる気がする。
美味しく食べることができたのなら、それをただしっかりと味わって、自分のいのちとなって働いてくれたことを感謝して、素直に幸福をいっぱいに感じればいい。
美味しかったことをしっかり満足することは、自分と他のいのちを大切にする、最も身近なことだと私は思うようになった。
食べ物は他のいのちを殺したもの。生きるために他のいのちを殺すのをやめることはできないけど、せめて、大切に頂きたい。
せっかく美味しかったものに対してネガティブな言葉を言い足すのは、いのちを粗末にすることだと思う。
楽しかったことに、その出費を嘆いたり悔やんだりするのも同じこと。
「考えることでゆとりを生むことができる」ことを教えてくれた人がいた。本当にその通りだと実感する。家計簿は、自分で考える作業に他ならない。
家計簿で、今月良かった出費を何か3つくらい、具体的にあげるというのをやってみるのも、一つ家計簿が続くいい方法だと思う。
「今月、良かった出費は何ですか」
そうたずねて、「思いつきません」「そんなもの、あるわけないです」…そう答える人って、多い・・・
樺沢紫苑先生が、3行ポジティブ日記をすすめているけど、樺沢先生も、「今日、何もいいことなんかないです」と答える人は多いと話していた。
今月良かった出費がないというのは、その人の今月の出費は、一つ残らず無駄遣いであったということと、ほとんど同義だと思う。
今月、食べて美味しかったものは、ただの一つもなかったのだろうか。それを食べるためには、お金が必要ではなかったのか。
いのちあるものを食べておいて、せめてそれを美味しかったと意識しないことは、最も無駄遣いなことで、いのちを粗末にすることではないか。
自分の幸福に姿を変えたものを意識すると、お金は、使えばなくなる、ただ消えるのではないことがわかる。
特に大きな旅行や高価なアクセサリーなど買わなくても、車のある人なら、今月車で出かけたところで、良かったところは一つもなかったのか。
テレビやネットを見ていて、面白いと思ったものは一つもなかったのか。
・・・・・
そう丁寧に考えていけば、車に使ったガソリン代、テレビ・ネットに使う電気代や通信料など、誰でも、今月良かった出費は、3つぐらいは何か考えられるものだと思う。
そういう意識から、出費の質はどんどん有意義なものへ変わっていく。
満足感は、必ずゆとりを生んでいく。おのずと、無駄な出費が抑えられる。
不満感、焦り、不安は、際限のない無駄遣いの元凶になる。
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