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セルフ式麻雀

 麻雀仲間でセルフ式コイン麻雀の話になった。

 1卓8分100円で、100円玉をゲーセンの遊戯台のように挿入していく。半荘一回50分かかったとして600円ぐらいとなる。飲食持ち込みもOKだ。人件費カットが経営者の狙いであろう。
 
 自分はまだ行ったことがないが、面子集まれば行こうって話になっている。

 それで、ふっと思ったのだが、月二回の定例会で打ってる雀荘もセルフ式である。

 そこは雑居ビルのラーメン屋の二階にあり、横の細い階段を上ったどんつきにある。
 いつも正午ぐらいに行くのだが、扉を開けると真っ暗で自分で電気をつける。扉に鍵は掛かってない。蒸し暑いのでクーラーも自分でつける。

 徹マン明けの荒れた雀卓が一つ二つ必ずある。卓上には散乱する麻雀牌にチップの他ゲーム代のお札が置いてある。
 「不用心」という言葉が頭によぎるが、なんとなく懐かしい気分にもなる。

嘸かしアツい闘いがあったのであろう(笑)

 冷蔵庫にはソフトドリンクが入っており全て100円。カウンターのキャッシュトレイに100円玉を置いておけばよい。

 しばらくして定例会の面子が集まり開局しても店員は来ない。夕方ごろに一人来る場合もあるが、終日誰も来ないこともある。
 自動卓のトラブルも自分達で治す。
 
 今どきの雀荘ではないかも知れないが、30年以上も前にはこういう雀荘がところどころにあった。
 「勝手にやってね。お代はいつものところ置いといてね。」という感じである。

 民宿旅館の離れにある雀荘、居酒屋の勝手口から入る雀荘、中華屋の厨房奥の扉外にある雀荘、スクラップ工場横の雀荘等々、雑居ビルの一室の普通の雀荘でもあった。

 不用心ではあるが成り立っていたのだ。
 但し、ご新規様一同が入って来るような雀荘ではなく、勝手知った常連客がほとんどであった(笑)。

 これも一種の助け合いの精神かな。
 麻雀打ちたい人と人手足りない運営者サイドの間のね。
 
 麻雀って楽しいね。

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