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2023/5/21・生「Cornelius」小山田圭吾くんに会いに行ってきたよ!!福岡の野外フェス「CIRCLE23」

オザケンのライブから、はや1年。
オザケン熱が再燃するとともに、小山田くん熱も再燃してしまった私が、それこそ20数年ぶりにコーネリアスを聴いてからも、はや1年。

およそ1年前というと、あの忌まわしい色んな事があってから活動休止していた小山田くんが復帰した時期と、たまたま重なり、復帰ステージであった「ソニックマニア」。あとに続く「フジロック」も、動画配信でリアタイで観たのだが、私が知っていた小山田くん=コーネリアスはもうそこには居なくて、こんなことになっていたのか!!と、いい意味で驚き、新しい感動の発見。
何しろ私の中のコーネリアスは『THE FIRST QUESTION AWARD』(ザ・ファースト・クエスチョン・アワード)で、時が止まっていたのだ。フリッパーズ・ギター時代のポップ色を残した素晴らしいアルバムだったが、人は変わるし、成長する。それはそれ、これはこれ。昔の小山田くんも素敵だけど、今の小山田くんも素敵だ。何しろ幸い私はテクノ系も大好物なのだ。

勢いで、小山田くんが出ているという映画を見るため「だけ」に突貫で福岡に行ったりしたのだが(アザーミュージック)、出演シーンは1分くらいだった。後悔はしていない。何しろ近年の小山田くんの喋る姿を見られただけで貴重だし、グッズで、レコードが入るサイズの特大トートバッグを買ったのだが、丈夫でめちゃくちゃ重宝しており大活躍である。

…と、いうわけで、生オザケンを拝めた今となっては、生小山田くんを拝むのが目標となり、でもどうせ東京以北なんなら外国とか(復帰後ジャマイカでもライブやってた。すご)だろうし、行けないなぁ…何年先になることやら…と思っていたら、なんということでしょう。福岡の野外フェスにいらっしゃるという情報が飛び込んできた!!ぎゃー!!行かない理由ねえし!!
野外フェスなんてハタチくらいの時、地元で行ったのが最初で最後で、全く慣れていないのだが、そんなことはどうでもいい。屋内ライブならひとりで行くなんて楽勝な私も、野外フェスひとりはさすがに寂しいと思ったが、そんなこともどうでもいい。
…本当はどうでもよくなくって、ネットで一緒に行く人募集したりしました…w

チケット購入から3か月。待ちに待った2023年5月21日。
何しろフェスだから他にも色んなアーティストを拝める。コーネリアスは大トリで、19:30スタートだが、早めに15時頃着くように行くか~と思っていたが、カプセルホテルの自動チェックインに手こずり電車に乗り遅れ、それでもなんとか乗り換え乗り換えして、会場の「海の中道」駅までたどり着く。この時15:30くらい。予定より30分しか遅れてないし楽勝楽勝。
と、思っていたのだが、どうも周囲がフェス会場の入り口っぽくない。おかしい…
で、そのへんの人に聞いたら
「フェスは次の駅ですよ」
!!!!!

やらかした…
今更ながら公式サイトを見るとほんとだ。次の「西戸崎駅」で降りる。って書いてある…だがしかし次の電車まで20分ほどあり、聞いた人によると「歩いて行けないこともない」って言うから、電車代を節約したいという元来のケチが災いし、天気もいいし!歩こう!と、なった。
後から思うとこの判断こそが、本当の「やらかし」であった。
何しろ地元のしょぼい野外フェスしか知らなかった私である。なめていた。海の中道海浜公園の広さを。
だって考えてもみてほしい。ひとつの公園の中に、駅が、ふたつ。あるのだ。その恐ろしさになぜこの時気付かなかったのであろう。そして自分が、超絶方向音痴であることも忘れていて…

道に迷った話を書きはじめると本題からどんどんそれていくので、このあたりで止めておくが、結局、公園の中の野外フェス会場に着いたのは、17:18であったということと、翌日、この日どれだけ歩いたのか歩数計を見ると、21キロ歩いていたことだけは申し添えておく。

実は、某サイトで知り合った方と「会えたら会いましょう」と約束していたのだが、彼女にも、えらい心配と迷惑をかけてしまった。結局奇跡的に会えはしたんだが、私が、彼女の推しアーティストのステージ直前に着いてしまったので、ライブ中は勿論ノリノリで喋るどころじゃなかったうえ所用で早めに帰り、せっかく会えたのに親しくなる機会を逃した…ええ全て私の方向音痴のせい。

そして私は、前アーティストのステージが終わり多くの人がはけていくのと同時に、場所取りのため猛ダッシュ!
最前列から2列目までこそ埋まっていたものの、約3列目のしかも中央あたりをゲットできた!!これぞ、席が決まっていない野外フェスの醍醐味だ。
この時点で、コーネリアスのステージまであと55分…
会場にたどりつくまでずっと地図アプリを開きっぱなしだったせいで、スマホバッテリー残量は35%しか無いし、いじって時間を潰すことも、いかんせん、ぼっち参加だから、仲間と喋って時間を潰すことも当然できず、立ちっぱなしのまま、ステージ設営観察。周囲の人の会話に耳ダンボ。妄想。くらいしかする事がない。だがこれが意外に面白かった。
私の後ろに居たオジサン達はまさに渋谷系世代のようで、フリッパーズギターやオザケンの話をしていた。私はふりかえり会話に混ざ…るなんて、できるはずもない。人見知りが災いする。
屋内ライブではあまり目にすることはできない会場設営も、ガタイのいい男たちが右往左往、たまに楽器を弾いたり、スクリーンを持ち上げる紐をAIのような規則的な動きで器用に結束したり、さながら社会科見学だった。

そうこうしているうちに、あと10分…あと5分…周囲もザワつきはじめ、た時、既にすっかり設営が終わりステージの前に立ちはだかったスクリーンに、水の輪がモニョモニョするような映像が映し出された。これ!動画配信で観たやつだ!!みんな今だとスマホで動画撮影しだす。私もw
輪が消えて別の映像に切り替わったその時、
マイクチェック…マイクチェック…聞こえますか…(※)
キエーーーー!!小山田くんの生声だ!!
そして小山田くんのシルエットだ!!
(※知らん人のために一応説明しておくがこれは”マイクチェック”という、れっきとしたコーネリアスの楽曲である。本当にマイクチェックしているわけではないw)

間奏でスクリーンが降りて、生・コーネリアス登場!!
「小山田くぅぅぅぅぅん!!!」
人見知りで大人しい私()も我慢できず思わず叫んだ。叫ばずにはいられないくらい近かった。昨年行ったきゃりーぱみゅぱみゅのライブ(屋内)が前から4番目だったのだが、その時より近かった。映像でしか知らなかった推しが実在する感動に包まれた瞬間であった。
野外ライブだからステージ衣装もTシャツとジーンズとかだろうと勝手に思っていたのだが、ノーカラーのかっちょいいスーツを着ていた。細かった。フリッパーズ・ギター時代と体型ぜんぜん変わっていないように見えた。かっこよかった。

そのあと1曲はさみ、そして新曲「火花」
ライブで披露するのは初じゃないかな?会場は勿論沸いた。
近年のコーネリアスらしい穏やかで透明感にあふれた曲。
あとはお家芸の、演奏と映像のシンクロを目の当たりにし、観客をとりこにする…そんな映像の中に突如、先ごろ亡くなったYMOの高橋幸宏さん、坂本龍一さんの在りし日のライブ映像が映し出され会場は感動の渦に。小山田くん、とっても可愛がられていたもんね…幸宏さんといえばMETAFIVE。の「環境と心理」も歌ってくれたし、私が個人的に好きな「StarFruitsSurfRider」も「あなたがいるなら」も歌ってくれたし、大満足のステージは幕を閉じたのでした。
やはり何つっても個人的には、ステージから激近だったことが本当にラッキーで、おかげ様で遠路はるばる、道に迷った疲れも吹き飛んだ。
ご本人の姿はもちろん、テルミンを演奏する姿も、歌いながら足でスイッチを切りかえて声色とかを変えるあの機械(深夜の音楽番組ではじめて、こういうものがあることを知った。機械の名前は忘れたw)を操作している様子もばっちり見えた。オザケンのライブの時はステージから遠すぎたからな…

私は専門的知識はないただのいちファンなので、音楽的な面に重点をおいたレポについては、他の方のを読んでくださいね。
小山田くんがいつまでも健康で音楽を続けられますように。

…さて、結果的に、ライブ中は、ぼっち参加でも何の問題もなかったのだが、終わって、時折街灯があるレベルの暗い夜道を、駅まで民族大移動のごとく歩きながら、闇に慣れてきた目であたりを見渡すと、家族連れとカップルばっかしw そんでステージから最寄り駅まで1.4キロあるんだぜ…どんだけ~!!な中、私に訪れた幸運は、閉まる直前の露店前を通るその時「今から焼きそば全品100円ですよ!」という声が聞こえたことであった。当然1番のりで買った。あとは列が出来て夢のように売り切れた。

満員列車を乗り換え乗り換えやっとホテルにたどり着き、100円焼きそばを食べながら、
「次回は誰かと一緒に来よう…」と誓った初夏の夜の夢であった。

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