見出し画像

42歳、人生初の転職活動をした結果

無事に転職先が決まりました。

目標は生涯現役

大学を卒業した20年前、不安があった。
「今までは学校があったから、社会と繋がっていられた。この先は会社があるから繋がっていられるだろう。では、さらにその先は?」
……という、孤独に向けた不安。

情けないことに、人と関わり続けるのが苦手で、「特に用事はないんだけど連絡しちゃった」というのを一番苦手にしているんです。
だから、学生時代の友人など、話しかける話題が分からずそれっきりになってしまった人がほとんど。まめな連絡をしないばかりに、恋人とも危うく破局するところだった。本当に危なかった。

逆に言えば、学校でも会社でもいいから、何か理由があれば、人と関わり続けられる。
だから60歳の定年を無事に迎えられて退職したらどうなるんだろう、と働く前から不安になっていた。

いたんですけどね。
その不安は、就職先にいた『おじいちゃん』たちがあっさり吹っ飛ばしてくれた。六十を超えてもなお最前線で働く『おじいちゃん』たちが。

「六十歳越えても、働いて良いんだ」

この事実、当時の私にとっては希望で、今の私にとっては目標なのです。

あと20年同じ仕事をしたいですか?

仕事が楽しくなくなった

その就職先で社業に精励すること20年。入社当時はピチピチのギャルだったはずなのに、今じゃすっかりオバサンです。

オバサンになるまでよく勤めたと思うけれど。
あと20年、今の仕事をそのまま続けたい?

そんなことを思ったのが去年の夏。
特に異動もなく20年。部内の顔ぶれは変わることはなく、無言のうちに役割分担が出来ていて、役割以外のことに手が出しづらくなっていた。
専門性が高まると言えば聞こえがいいけど、それしか知らない・できない人になりつつある。マネジメントの立場に就くだろうなんてのも夢のまた夢。
こんなダラダラしてて満足できるの?
一度浮かんだ疑問はなかなか去らず、むしろ大きくなるばかりだった。

今の立場のまま何かできないかと、現状のマニュアルを改定してみたり、他の人の手伝いを申し出てみたり。
でも、小手先の変化じゃ満足できなかった。
今の会社に不満があるわけじゃない。むしろ、人間関係に恵まれすぎてて、去るのは申し訳ないし、惜しい。
ただただ、『今の仕事』が楽しくなくなっていた。

それで「転職しよう」となった。
2月、転職を決意した2週間後、退職願を提出した。

言い方って大事

実は、今の勤め先を退職することを考えたのは初めてじゃない。過去に3回ある。

1回目は、直後に妊娠が発覚して。
「退職より休職のほうが履歴書に瑕がつかないよね」という理由であっさり断念した。

2回目は育児休業が明けた1年後くらい。
「まだ小さい子がいると、不利になるんじゃない?」というアドバイスを頂いて、戦う決意をした。

3回目はさらに5年後。このころは人間関係が悪くてすったもんだしていた。
「仕事辞めたい!」と叫んだら、連れ合いに「辞めるんじゃない」と宥められた。

そして4回目の今回。
「転職したいって言ったら怒りますか?」と連れ合いに相談したら、あっさり「いいんじゃない?」と言われた。
そうです、3回目の反省を活かして、相談の一言を変えてみました。言い方って大事。

正直、転職の理由が人間関係じゃなくて「もっと仕事したい」だったからというのが、納得してもらえた最大の理由なのでしょうけど。

「お人柄は良いのですが」の悲劇

転職活動ではエージェントサービスを利用した。
担当アドバイザーさんと、職務経歴書の書き方や応募先の選定、様々相談しながら進めました。時には愚痴を聞いてもらいながら。

本当、愚痴を聞いてもらいました。
「私の何が悪いんでしょうね~~~~~」と。

すこし自慢すると、平均1割だという書類選考の通過率、私は4割でした。
その先の一次面接でお断りされ続けました。
転職理由が「もっと仕事したい」なので、少し背伸びした応募ばかりしてたのがいけないんでしょうね。「お人柄は良いのですが」というお断りが続きました。

スキルや経験が足りないのは分かってるんだい! それを乗り越えたくて転職するんだい!

そんなわけで、3月から4月はグレてました。

どう評価されるか分からない

グレた私に、アドバイザーさんは「この年齢でこの職種(人事労務)だと、平均で40~50社くらい応募されて決まるって感じですね」と言ってくれた。これって慰めでしたよね、そうですよね?
私は最終的に26社応募した中で決まりました。

ちなみに、エージェントサービスは一つしか利用してません。アドバイザーさんと相性が合ったのも良かったんだと思う。
本当、いろんな愚痴を聞いてくださってありがとうございました。

決まった先もやっぱり「ちょっと背伸び」した応募ではあるのですが。
「転職を気にいろんなことにチャレンジしたいという気持ちを感じたので」とご評価いただきました。
同じ理由で断られることが続いていたのに面白いなって思った。

「こんな業務を任せたいと思っています」というご連絡の内容が、今やっている仕事の範囲を広げていくような感じで、ワクワクした。
これが5月。

ご縁を大事に

そういうわけで来月、勤務先が変わります。

2月に退職願を出してから5カ月。
この届け出から退職日までの期間の長さは、現勤務先の中では歴代2位。正社員に限れば1位。
引継ぎに手間取ってこの期間です。

転職活動のセオリーは「転職先が決まってから退職届を出し、2カ月ほどで退職」なのでしょうけど。
2カ月で引継ぎが終わるととても思えなかったから転職活動開始と同時に退職願を出したんです。
この部分も『責任感がある』とご評価いただいたらしくて。本当、自己評価と他人の評価ポイントって一致しないものですね。

今の勤務先で20年かけて築いたノウハウとか信頼関係全部捨てて、新しいところに飛び込む。
不安がないわけではないです。でも、このままダラダラしていたくない。
だから頑張ります。

嬉しいことに、今の勤務先の方々からは「この先もたまに飲みに行こうぜ」「気が向いたら戻ってきてね」と言っていただけています。
今度はご縁が切れないよう、まめに連絡できるようになりたい。


以上、42歳の転職活動について。お粗末様でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?