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なんでもない特別な場所

たった数回、降り立っただけなのに
私の記憶の中にインプットされたその駅。
地名を聞くだけで、目にするだけで思い出が蘇ってくる。

初めて2人で訪れた定食屋。
遠回りをして歩いた帰り道。
足を止めて眺めた野良猫。
道中で見つけたカフェ……。
「次はここに来ようか」
あのときの約束を、あなたはまだ覚えているだろうか。

全国的に有名というわけでもない。
どこにでもあるようなこの駅に
これほど幸せが溢れているなんて夢にも思わなかった。
人生何があるかわからない。
あなたにそう伝えたら
「大げさだなぁ」とはにかんで笑ってくれた。

あと何回、この駅に降り立つのだろう。
あとどのくらい、思い出が増えていくのだろう。

未来のことなんて誰にもわからないけれど
少しでも長くこの幸せを感じ続けられますように。

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