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マイブームの変遷

「ハリウッドスター位の、100人に聞いたら100人が”かっこいい”と言うような男性と結婚してカナダに住む」という夢があった。

小学生の頃、ロード・オブ・ザ・リングの映画でレゴラスを演じていたオーランド・ブルームに一目惚れをし、不順な動機から英語の勉強に熱が入った。本当は理系に進みたかったけれど物理ができず、断念したときも「ゆくゆくは外国に住むし、英語を強化するに越したことはない」とあっさりと文系の道へ。決して得意ではなかったけれど常に英語に携わるような、将来的にも英語に携わりたい、そんなことを漠然と思っていた。

知識を身につけていくうちに気づくこと。現実。私より英語ができる人は社会に山程いる。英語に携わりたいという夢に向かって努力をしたかと問われたらきっと、答えられなかっただろう。一般の企業に就職し、英語とどんどん関わりがなくなっていく日々。この頃、英語に対する憧れの気持ちが薄れていったのだと今になって思う。第一次私的ブームの終了。

次にやってきたのは言わずもがな、嵐。文字通り、天候のように一瞬にして巻き込まれていった。好きな芸能人は? と問われたときの回答はオーランド・ブルームから二宮和也へ。同じ日本にいるし、実在することも何度か確認することができた。

その少し後に本気で文章を書き始めた。毎日朝の5時に起き、出勤前に1時間ほど文章をタイプ。日々書くことのネタを探し、気になったことは携帯のメモに打ち込んでいった。エッセイも、小説も上手く書けるようになりたい。日本語をもっと使いこなせるようになりたい。ここへ来て英語から日本語へのシフト。第二次私的ブームの舞台は国内だった。

現在、ブームの入り口に差し掛かっている可能性がある。それは韓国ドラマ。嵐の配信を見るために加入したNetflixだったが、同僚に勧められて見始めた”サイコだけど大丈夫”。昨年末に遅ればせながら鑑賞した”愛の不時着”辺りを皮切りに”わかっていても”、”よくおごってくれる綺麗なお姉さん”、そして先週あたりから”トッケビ”を見始めている。

はまりそうな予感がしているのはチョン・ヘインの画像を無意識にGoogleで検索してしまっていたからだ。とりあえず見ているだけで癒やされる。かわいい。「ドラマ」ブームが起こるのか「俳優」ブームが起こるのかは今ところわからない。何もおこならない可能性もある。

ブームはいつか終わる。
振り返ったときに”あのとき何であんなにはまったんだろう”と疑問を抱く瞬間がある。ちょっぴりさみしい。ちょっぴり。

だけどブームは私を形成する。
多少英語は得意になったし、文章もゆるく書き続けている。
洋画も嵐も好きなまま。
そのとき本気で好きになった人やもの。嫌いになって遠ざかっていない限り、自分にとっての大切な財産として、記憶として残る。確実に。

ブームが来る順番が違っていたら人生も180度別物になっているのかもしれないけれど、それは私にもわからないこと。

いただいたサポートを糧に、更に大きくなれるよう日々精進いたします(*^^*)