#読んだ本が人間性に影響するらしいのであなたの人生のベスト10を教えて

#読んだ本が人間性に影響するらしいのであなたの人生のベスト10を教えて

先週、電車に揺られながらTwitterを見ていると、こんなハッシュタグを発見した。もしかしたらこのハッシュタグを見かけて人生のベスト10を既に脳内で考えた人、Twitter上で回答をした人もいるかもしれない。

育ってきた環境によって人間性は形成される。何に触れ、何を感じ、
何を考えたか。

人の成長に「本」というコンテンツが与える影響は大きいと思う。
このハッシュタグを見て「なるほどな」と感心した私も10冊、本を挙げて
みた。

こういうときは迷わず、直感でいくべきだ、と思っている。

――好きな食べ物は?
――オムライス。

と間髪入れず、むしろ食い気味に言えるくらい私はオムライスが好きだ。
それと同じく、頭にポンポンと浮かんできた本は私の中に根強く残っているベスト本……ということにしたいと思う。
というかそうでもしないと10冊選ぶのに時間がいくらあっても足りない。

それでは本日はこの場を借りて、ちよの「人生のベスト10」を紹介して
いきたい。

① 図書館戦争 / 有川浩
② ハリーポッターと賢者の石 / J・K・ローリング
③ ダレン・シャン 奇怪なサーカス / ダレン・シャン
④ 新世界より / 貴志祐介
⑤ 世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド / 村上春樹
⑥ ゴールデンスランバー / 伊坂幸太郎
⑦ 植物図鑑 / 有川浩
⑧ 一瞬の風になれ / 佐藤多佳子
⑨ そして5人がいなくなる / はやみねかおる
⑩ Good Luck / アレックス・ロビラ、フェルナンド・トリアス・デ・ベス

考えた後に、「あぁ、これも……」と次から次へと本が浮かんでくる
けれど、今日のところは早いもの勝ちということで。
ちなみに通し番号を打っているが、お気に入り順に一番から並んでいる訳ではないし、出版年順でもないので悪しからず。

では以下に簡単に私と本との思い出を綴っていきたい。
興味のある方は是非。


■図書館戦争 / 有川浩
幼少期から本を読んで育ったものの、中、高と部活動に明け暮れ、本を全く読まなくなった私。そんな私をもう一度本の世界に引き込んでくれたのが
この一冊。
きっかけは大学生のとき。
歯の治療の一環で親知らずを抜き、あまりにも痛くて何も手につかず、
読み始めたことから私は再び活字の世界へと飛び込んでいった。
瞬く間に有川浩さんの魅力にはまり、彼女の本を片っ端から集め始めた、
記念すべき一冊目の本である。

■ハリーポッターと賢者の石 / J・K・ローリング
大人も子供も楽しめるファンタジー小説! ……のはずが、実は私は一度
この本を読むことを挫折している。あろうことかハリーが魔法界へいくまでの過程で読むのをやめてしまったのだ! 小学校低学年だった私は忍耐力がなかった模様。せっかく買ってきた本なのに! と思った母親が魔法界へ
いくまでのあらすじを私に伝え、「あ、やっぱり面白そう」と思い直させられた私は再読を開始。そして見事にハマった。
私がファンタジーや外国の世界にのめり込むことになった一冊なのである。

■ダレン・シャン 奇怪なサーカス / ダレン・シャン
小学校の読書感想文を書くために購入した本。ハリーポッターシリーズで
ファンタジーが好きになり、似たような系統の本としてこの一冊を手にとった。
中学校になり、図書委員になった私は新刊整理をしているときにこの本と
再会を果たす。それも一冊ではない、誰も手にとっていない新品の続編
シリーズと本棚の片隅で出会ったのだ! 昼休みに図書室に通い、
ものすごい勢いでシリーズを読破した。
ハリーポッターよりも少し陰のあるお話。だけど、色々と考えさせられる
お話。

■新世界より / 貴志祐介
「青の炎」の読了後、不思議な感覚に陥った。手に汗握るリアル感、興奮。この作者の本をもっと読んでみたい……! と思ったのがきっかけで次に購入したのがこの「新世界より」。描写がグロテスクな箇所もたくさんある
のに、続きが気になって気になって仕方がない。とにかく、話の展開が
上手い! 
明日、朝早くから仕事があるにもかかわらず、上巻から寝る時間を惜しんでひたすら読み続けた、そんな一冊。


■世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド / 村上春樹
「ノルウェイの森」を読んだものの、いまいちしっくりこなかった村上春樹の世界。だけど、次に読んでみたこの一冊で村上春樹の世界の面白さに
気づく。私はきっと、日常の中にありえないような非日常が織り交ぜられている不思議空間が好きなんだろうな、と気づかせてくれた一冊。

■ゴールデンスランバー / 伊坂幸太郎
就職活動の面接で静岡県にいくことになった。そのときのお供がこの一冊。本の裏表紙を読んで何となく面白そう……という感覚で購入した本。ラストでは伊坂幸太郎の伏線回収能力の高さに鳥肌が立った。こんなに緻密な
設計書のような本が書けるなんて……すごい! と感動し、伊坂幸太郎作品を次々と読み始める。新幹線往復で読破したのがいい思い出。
ちなみに面接の結果は……見事に祈られた。

■植物図鑑 / 有川浩
有川浩の描く恋愛は私の心臓を鷲掴みにする。
この本は終始、心臓を掴まれっぱなしだった。主人公と共に笑い、泣き、
喜ぶ。心も体も躍動させられる素敵な一冊。私もこんな恋愛を常に
していたい!
 

■一瞬の風になれ / 佐藤多佳子
中高の陸上部時代に何度も何度も読み返した本。陸上部員は読まないと
入部できない! くらいの規制を付けたほうがいいのではないかと思う
くらいの傑作陸上小説。
走っているときは1人だけれど、ちゃんとチームが、仲間がいること、
ライバルに負けたときの悔しさ、心情に共感しない部員はいないだろう。
読みはじめるとグラウンドの匂いが、音が、風景が蘇る。
私にとっては青春時代と重なる、タイムスリップ小説。

■そして5人がいなくなる / はやみねかおる
幼少期、親に初めて買ってもらった文庫本がこの一冊。夢水清志郎
シリーズ。事件→推理というありがちな流れだけれど、しっかりと組み立てられたそれは、読んでいて驚きと納得の連続だった。ちなみに私は事件を
推理しながら読まない派。俯瞰しながら読んで、「えっ! そうだったの!?」と楽しむ派。今現在、推理小説を読んでも同じ読み方をするのは
このときに覚えた驚きの感情を忘れたくないからなのかもしれない。

■Good Luck / アレックス・ロビラ、フェルナンド・トリアス・デ・ベス
落ち込んだ時、人生の節目節目に読んでいた本。
自己啓発の本で、当たり前のことを書いているのだけれど、当たり前でいいんだ、コツコツと日々を積み上げていけばいいんだ、と再認識させて
くれる本。
実家に置きっぱなしなので最近読んでいないなと反省。
今度回収してこようかと考え中。


ここに挙げた10冊だけではなく、もっと多くの本が私を形成しているのは
言わずもがな。
そして1冊1冊の本と出会ってきた私の中で芽生えた心境の変化。

それが、読み手から書き手へ、というものだ。

もちろん、今でも読むのは大好きだ。読みたい本はたくさんあるのに時間が追いつかない。加えて、書きたい、という気持ちがいつの頃からか、溢れて止まらない。うまく書けるかは別として。

だけどそれはとっても幸せなこと。
生きていく上での楽しみを一つ見つけることができたのだから。

だから、今の私の人間性を作ってくれた本たちへ、著者たちへ。
この場を借りて、心からのありがとうを。

いただいたサポートを糧に、更に大きくなれるよう日々精進いたします(*^^*)