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尾瀬のニッカポッカさん

自分が若い頃は、
ほとんどの荷揚げは人の力でした?
現在では、
ほとんど?の山は、
ヘリコプター🚁を利用するようになって。
激減しましたね。

20代そこそこの頃。
友だちと八ヶ岳の赤岳を目指しました。
最後の小屋でお世話になった時、
キチンとした工程も立てず、
最後のアプローチをどうしようかと思案していたら。
若い男性が言ってくれました。
「明日、赤岳登るよ、ついて来れば」
若かった2人は、
同行させていただくことで話がまとまって。
こんなことを書いたら、
危険とか、甘いとか思うのでしょうか?
あの頃は、
もっと人々の心が穏やかで、
豊かだった気もする。

その道は、
ニッカポッカさんの利用する、
直登のようなルートで。
若かったので夢中でついて登ったこと、
思い出した。
小屋のテラスからの夕焼けは、
格別でしたね。
何が言いたいのか?
かれこれ50年前は、
男性の力で荷揚げをしていたこと。
過酷でしたね。

さて、
尾瀬ヶ原あたりでは、
鳩待峠からの大きなアップダウンの少ないルートを、
今でもニッカポッカさんが往来されてます。

許可をいただいてないので、
小さな姿の映像ですが。
この日は晴天だったので、
数人いらっしゃいました。
あっ!
前を歩く方ですよ!(笑)
こちらに向かって、
大きな荷物を背負われているのが分かりますか?
ヘリコプターは、費用の関係もありますね。
そう簡単にチェンジすることも、
ままならないことが。
それに、
「昔はこんな風に荷を運んでいたんですよ」
そんな意味もあるのだろうか?
上毛高原駅から、
バスで2時間ちょっとかかる鳩待峠。
遠いですよね。
そこから、
1番奥あたりの小屋まででも、
2時間30分ぐらいの行程です。
個人差があるかもしれませんが。
湿原の山野草を愛でながら、
歩いたら。
3時間はかかりますね。
それでも行きたくなる、
そんな風景があの場所にはあります。
だからこそ、
小屋の方や、
ニッカポッカさんに感謝しながら、
行きたいと思うのです。
ず〜っと木道なので、
メンテナンスも大変ですね。
修理が追いついていない場所も。
そこは、
自分たちの注意力でカバーしながら、
歩かせていただくこと。
木道から落下したりしないように、
往来したいものですね。
2日目の三条の滝で、
ちょっと先輩の方にお会いしました。
百名山を登られたのだとか。
80歳でも健脚で、ご自分で計画を立てて出かけられるらしく、
愛知からバスで来られたのだとか?
「千葉は近くていいね」
そんな風に言われました。
それにしても、
高齢の方のツアー多いですね。
ツアーには、
少しだけ疑問を抱いている自分だけれど。
自分たちも、
自分の体の状態を見極めながら、
過信をせずに楽しめたらと、
改めて思いましたね。
♪写真数枚です。

2番目の写真、
ヒメシャクナゲ?です。
行きは、
燧ヶ岳を望みながら歩きます。
帰り道は、
至仏山を見ながら戻ります。
燧ヶ岳へ登ると、
頂上辺りからは、
尾瀬ヶ原と尾瀬沼がくっきりと見えます。
自然は不思議ですね。
そして、
そこに生きる小動物も植物も。
日々の営みの中で、
子孫を残そうと生きている。

たくさんの池塘と、
小さな小川の流れる音と、
遠くで聞こえるカッコウの鳴き声。
そして、
春セミの鳴き声とカエルの声。
割と賑やかですが、
心地の良い賑やかさです。
あの場所には、
無駄なものはなくて、
意味のある光景が広がってます。
日頃の日常のあれこれや、
辛いニュースでため息をつくこともなく。
時々、
心を癒しに訪ねたい所ですね。

燧ヶ岳から登る太陽。
今日を生きていることの大切さと、
何故生きるのかなんて、
考える隙も与えない、
そんな光景です。


ありがとうございました。

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