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もどかしい現実でも

お隣の一人暮らしの女性のこと。
年齢は、85歳ぐらいかなぁ?
あまり周囲とお付き合いのない方。
コロナ禍の時に、ご主人が旅立たれた。
以来、
一人暮らしをされている。
隣でありながら、
自分も付き合いがないような関係。
自治体の回覧板が届けられた時、
唯一会話する関係。
数日前、
危険な猛暑の夜、
トイレで眩暈がして倒れたのだとか。
さりげなく話されるけれど、
小さなSOSかもしれない...
「でも、もう元気になったので」
そう言って夕方の歩きに出かけた。

胸騒ぎがする。
このままでいいのか?と、
自問自答してみたけれど。
最低限でも、
動けることってあるのかなぁと、
お向かいで今年班長をされている方に、
相談に行ってみた。
あっ!
女性の80代の先輩。
「連絡先知ってるなら、TELしてあげたらいいね。ご家族も安心するかも」
そんな風に言ってくださったので、
善は急げで、
さっそくTELしてみた。
ここは千葉だけれど、
横浜に住んでらっしゃる。
良く理解をしてくださって、
「母にTELしてみます。ありがとうございます」
そんな風に伝わって良かった...
この猛暑では、
買い物でさえも大変なはずなのに。
そこで、
ご近所の友だちとTELで話した時、
アドバイスをくださって。
「民生委員の方に連絡したらいいのよ」
お仕事の詳細を知らないけれど、
わずかな期待を持ちながら、
電話をしてみた。
とても優しい方だったけれど。
現在住んでいる方のことしか情報がないとか。
つまり、
いざという時の連絡先までは立ち入れないとか。
「こんなことがありました」と、
総括センターへ連絡を入れることとか。
そして、
その場所の連絡先をお渡しするまで。
ちょっと落胆...

今朝の朝歩きは、
悲しかったし、もどかしかった気持ちを抱えながらだった。

一線ってなんだろうか?
ただ資料を渡して、
「何かあったらご連絡してくださいね」
それだと、
多分、
最後の最後まで1人で頑張るだろうし、
ちょっと甘えてみようか、
そんな気持ちにはならない方だから。
自分を律することが、
そのまま、
今のお隣さんをギリギリ支えている。
そんな気もするから。
社会組織ってなんだろうか?
ご本人に促すだけでは、
進まない現状なのに。
カタチのない悔しさが心一杯になった。
夫に言われた。
「だからって、母さんがこれ以上は無理でしょ?」
山へは何とか登っているけれど。
自分もギリギリな気持ち。
息子たちには、
弱音を吐かないし、吐けない。
分からないけれど涙が出た。
自分の出来ることは、
雨戸が空いているかどうかを、
毎日確かめることなのだろうか...

亡き父も、
7歳下の母に先立たれ。
それでも、
自分の生き方を最後まで全うした。
ヘルパーさんが入ってくださって、
夕食を作り、
100歳の頃では、
掃除もしていただいていた。
「甘えてみる」
そんな気持ちも大切であること。
将来の自分に言い聞かせるように思いながら。
朝歩きから帰宅した。


ありがとうございました。

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