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【さらしのだっことおんぶ】メリットとデメリットを考えてみた

先日、さらしのだっことおんぶの練習会に参加しました。
さらしとは、早産の予防や、お腹の中の赤ちゃんを保護し、冷えから守るために使う1枚の長い布のことです。綿や麻でできています。

練習会で初めてさらしで息子をだっこやおんぶをしたときの私の感想は、ひとことで言うと「めっちゃいい!」でした。帰ってから、さっそく息子をさらしでだっこしてお散歩にでかけました。

それから2週間ほど経ちました。さらしを使っただっことおんぶについて、これまでに自分が感じたことを、ここにまとめておこうと思います。

私の個人的な意見や考えで書いているので、そんな考えもあるのね~といった感じでゆるく読んでもらえると嬉しいです。

さらしのだっことおんぶのメリット

自分の体への負担が少ない

さらしでだっこやおんぶをする最大のメリットは、体への負担が少ないことだと思います。

練習会で、さっそくさらしで息子をだっこしてみました。

とにかく楽!軽い!安定感!密着感!近い!やっぱり自分の息子かわいい!

初めてのさらしのだっこで、とてもハッピーな気持ちになりました。
負担がかからないし楽だから、いつも以上に息子を愛でました。

しかも眠くてグズっているタイミングでだっこしたのもありますが、さらしに包まれてだっこされた息子、即寝ました。え?魔法でもかけられたの?ってなりました。感動しました。

いちばん楽だと感じたところは腰です。
子どもをだっこするときって、少し後傾しないと安定感が出ないので、反り腰になっちゃうんですよね。

さらしのだっこは、自分のおへそよりも上に子どものお尻が来るので、高い位置で重心をキープできます。より密着するので、バランスも取りやすいです。

腰がいちばんしんどいと感じていた私にはピッタリでした。

子どもの「しがみつく力」を奪わない

練習会でさらしのだっことおんぶを教えてくださった講師によると、子どもには、自分の命を守るための「しがみつく力」があるそうです。

私たちは、人間になる前はお猿さんでしたよね。お猿さんは、自分の命を守るために、自分で母親にしがみついて移動したり、落ちないようにしたりします。

さらしでだっこやおんぶをされた子どもは、自然と親の体にしがみつくポーズになります。

木登りをイメージしてみてください。真っすぐ立っている木にしがみつく時は、膝の位置がお尻より上になりますよね。そうしないと自分で自分の体を支えられないからです。

子どもが自分の体をすべて抱っこ紐にあずけると、腕や足がだらんとしたり、反り腰になったりします。必要な筋肉や体幹が育たなくなるそうです。

私は、児童指導員、保育士として障害児の療育を行ってきた経験から、子どもの体の発達や、子どもがもともと持っている力を奪わないこと、持っている力を伸ばすような保育や支援に関心があります。

子どもの発達に関心がある私にとって、子どもの発達に必要な力を奪わないことも、さらしのだっことおんぶのメリットでした。

さらしの汎用性が高い

さらしは1枚の布です。コンパクトになるので場所を取りません。
汚れたところを拭くこともできますし、子どもを直接床に寝かせたくないときには、軽くたたんで下に敷くこともできます。

練習会が終わった後、講師と他の参加者とランチをしました。エアコンの効きがよく、その日は雨の日だったこともあり、室内が少し寒かったんです。

さらしをクシュクシュと丸めて、息子の体にふわっとかけてあげました。

さらしは、普段のだっこやおんぶ以外にもいろんな場面で使えます。特に知ってほしいのは、ケガの手当てや緊急時の避難にも役立つことです。

さらしを割いて、止血に使うこともできますし、棒や板とあわせて使えば、骨折したときの応急処置としても使えるそうです。

子どもが軽く感じるので、体への負担が少なく、移動しやすいです。使いこなすと、2本のさらしで、おんぶとだっこを同時にできるそうです。

ちなみに、練習会では救急時の使い方を習ってはいないので、「~そうです」としておきますね。また詳しく勉強することがあれば、追記しようと思います。

さらしのだっことおんぶのデメリット

慣れるまでに時間がかかる

これは、そのままですね(笑)
だっこもおんぶも、とっても楽なのですが、慣れるまでは毎回少し緊張しながらだっこやおんぶをしています。

袋のようになったところに子どもの体が収まるので、思ったよりは簡単でした。しかしまだ鏡を見ながらでないと自信がありません。
左右の肩を覆う布の量や、子どもの体が「しがみつくポーズ」になっているかどうかを鏡なしで分かるようになるまでには、まだ時間がかかりそうです。

使い始めのさらしは柔らかさがない

私は、戌の日の安産祈願でいただいたさらしを使っています。

講師にも、さらしの伸縮性や長さを見てもらいましたが、特に問題ないとのことで大切に使っています。

しかしまだ使い込んでいないので、若干硬さがあります。もう少しやわらかさが欲しいなと思っています。

さらしの摩擦も強いので、ほどくのに時間がかかり、スルスルと使いやすい柔らかさではないんです。たくさんだっこして、柔らかくしていきたいなと思っています。

白いさらしの違和感

これはデメリットというより、ちょっと聞いてほしい話です。

私が使っているさらしは、真っ白で「純白」な感じなのですが、さらしでだっこしてお散歩に行くと、ちょっと珍しそうに見られることがあります。

さらしでだっこしている人がほとんどいないこともありますが、私が感じる違和感は、白さゆえの「救急感」というか「ひもじい感じ」というか…。
伝わりますか?

べんがら染めや藍染めのさらしを使うと、使っている時の違和感もなく、気分も違うのかなあと思っています。もっとおしゃれなさらしを使ってみたいです。

さらし以外にお世話になってきた抱っこ紐たち

さらしのだっことおんぶの練習会に参加するまでは、私はコニーキューズベリーのnicoを使っていました。

コニーの抱っこ紐は、韓国で生まれた商品です。
布をまとうように着るので、だっこしていないときは服のように見えます。コニーを選んだ理由は、前にだらんと垂れ下がる抱っこ紐だと、歩きにくそうで見た目がスッキリしない感じがして嫌だと思ったからです。

息子がグズるときや、ちょっとしたお散歩のときにはコニーの抱っこ紐を使っていました。

でも最近は使ってないです。
息子が2か月くらいの頃から愛用していましたが、もうこれ以上重くなると、私の肩や腰にもっと負担がかかるかなと思ったので、使うことはないかもしれません。

キューズベリーの抱っこ紐は、イモトアヤコさんのブログ「よかん日和」で知りました。旦那と相談して、キューズベリーのnicoを買いました。

私はイモトさんの書く文章がとっても好きです。おすすめです。

キューズベリーの抱っこ紐は、子どもを連れてスーパーで買い物をするときや、家族で遠出するときに使っています。

キューズベリーのnicoは、今も愛用しています。ただ、子どもが抱っこ紐にぶら下がるような体形になりがちなので、本当に必要な時だけにしています。最近は、素手だっこも好きなので、以前より少し出番が減りました。

さらしのだっことおんぶを知ってから

さらしのだっことおんぶを知ってから、私と息子の生活が少し変わりました。

正直に言うと、息子をだっこするたびに腰や肩への負担を感じていたので、息子とのお散歩が少し億劫だったんです。(息子ごめんね)

ところが、さらしのだっことおんぶを知ってからは「楽勝!」「ヨユー!」と思うようになりました。

私にとっての「息子とお散歩」のハードルはグッと下がりました。

息子が外に出ることも増えましたし、私の気分転換の時間も増えました。
ただもう少しお散歩しやすい気温になってくれるといいですね。暑すぎます。

そして、肝心の息子の反応はというと…

楽しそう!気持ちよさそう!安定感!(2回目)

あくまでも私が見た感じでは、です。密着していて安定感があるので、息子も落ち着くみたいです。
コニーやキューズベリーの抱っこ紐よりも触れている布面積は少ないはずなのに、不思議だなと思います。

おしまい

と、こんな感じで、まとめてみました。
子育てや生活の中で感じたことを、また書きたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

おわり。

(気づいたら3,000字くらい書いてしまってびっくりしてます)

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