ブラウンルーカス

顕性B ユーメラニンが黒

潜性b ユーメラニンがレバー色

・フェオメラニンには作用せず

・毛色、色素ポイント、地肌、犬の全身の表面すべてにおいて黒色かレバー色かのどちらか。

※レバー色はチョコレート色やブラウンやレッドなどと呼ばれる場合もある。犬種によって独特の言い回しがあったり。

(鼻やパッドが黒くて毛の色がレバーといった犬は存在しない)


顕性(けんせい)とは少し前まで優性と呼んでいた、対立遺伝子のうちヘテロでも形質が発現する因子をいう。

昔の「劣性遺伝」を現代では潜性遺伝っと言い換えることになった。もうすでに義務教育の教科書では優性劣性ではなく、顕性潜性に統一されているはず。

ターヘルアナトミアのフルヘッヘンドではないが、外国語が日本語に翻訳されて国民の新しい教材になるときは、常に原語に忠実なだけでもなくその時代の常識や流行りや、その他諸々が加わることなどがままあるらしい。

Dominant ドミナント 元から訳としては『顕性』が最適だったらしい。だがしかし読みは『けんせい』だ。

Recessive レセッシブ 『潜性』の読みは『せんせい』。『けんせいとせんせい』『ゆうせいとれっせい』。

「以前から劣性遺伝ともいわれていますが、べつに劣っているという意味じゃないんですよ」と、誤解する人がいたらひとこと説明してあげましょうよ。

犬の色素遺伝子を学ぶ場でのブラウンルーカスとレバー色とは、ラブラドールレトリーバーをモデルにあげると大勢が同じように理解できると思う。

黒ラブが顕性BのヘテロかBBホモ接合、チョコラブが潜性bbのホモ接合のみ。つまり両親犬ともにチョコラブならば子に黒ラブは産まれないはずだ。仮にそのペアが生涯に20回繁殖させられて子犬の数が通算100頭兄弟でも無黒ラブ。

もう30年ほど経ちましたか。国内のあちこちで実際によくあった光景です。

キーワード;こかんせつけいせいふぜん

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