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読書会記録 おだやかな春に考えを深める本

 少しずつ春を感じる瞬間が増えてきました。鼻がムズムズする、道端にお花を見つける、風が少し優しい・・人事の便りを耳にする・・皆さんは春をどんな時に感じますか?季節が変わる際には体調に気をつけて、うつろいを楽しんでくださいね。
 私たちは、月に1回それぞれの読書についてシェアする時間を持っています。土曜の朝、参加者皆さん忙しいので、1時間で終えられるように、とドキドキしながら少し駆け足で進めています。今回は、「おだやかな春に考えを深める本」をテーマに、本を持ち寄りました。マインドフルネス、リーダー、言葉、キャリア、DXとそれぞれ全く別のテーマのように思いますが、「自分を知ること」「個人・組織」「具体・抽象」「自律」「多様性を生かす汎用性」といった全てに通じるキーワードが出てきました。
■開催日時 2022年2月19日(土) 6:00-7:15(オンライン開催)
■参加人数 5人
■内容 
 それぞれが気になる本を準備。事前に読む必要はなく、時間内で読めるところまでの感想をシェアします。消化しきれずにモヤモヤすることもたくさんありますが、メッセンジャーグループなどでその後感想を交換してカバーしています。

読書会の流れは下記の通り。
 初めに今日の読書会を終えた時、どんな気持ちになっていたいかを発表。その後
①本を知り②問いを立て③探し④共有し⑤行動にうつす
という5ステップを目指して1時間を過ごしました。
”行動にうつす”のが大切な点です。最後に参加者同士、メッセンジャーなどでそれぞれが行動したことなどシェアし合います。
 この読書会は、それぞれの本の内容を深めるより、なぜ今この本を読むのかという点や他の方が選んだ本との出会いや本同士のつながりに重点を置いて進めます

■持ち寄った本
①マインドフル・リーダーシップ “今”に集中するほど、成果が最大化される
田口力/著 KADOKAWA

②なぜ自信がない人ほど、いいリーダーになれるのか
小早川優子/著 日経BP

③翻訳できない世界のことば
エラ・フランシス・サンダース/著イラスト 前田まゆみ/訳 創元社


④キャリアショック どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか?
SB文庫 高橋俊介/著 SBクリエイティブ


⑤DXの思考法 日本経済復活への最強戦略
西山圭太/著 文藝春秋

■読みたかった理由

・仕事はマルチタスクで同時に様々なことをこなすイメージなのに、一方で、1つのことに集中する力が大事と聞く。集中力を養うにはどうすれば?
・ずっと読みたかった優子さんの本。周りの人たちが「こんなことを書いてあった」とお話ししてくださるのがグサグサ刺さり、早く読みたかった
・夫の本棚から。人生は自分の使っている「ことば」でできている。
ことばを丁寧に扱って生きていたい。日本語にはないことば、思考、ニュアンスの海を泳いでみる
・「キャリア自律」について人事でよく話題になる。自律人材を組織がどのように促進すればよいのか、ヒントを得たくて
・最近DXのセミナーに申し込んだ(WSI)ので、その前に予習しておきたくて。DXもAI化もとても良く言われているけど、何を押さえたらよいのか。最低限知っておきたい!

■本から得たヒント
・マインドフルネス、とよくいうが、瞑想をして心を整えればよい、ということではない。まずは「自分を知る」ことから始まる。自己認識からリーダーとしてのあり方に目を向けることができる
・リーダーには様々なタイプがある。リーダーのあり方も日々進化し、その時その時で変わる。こうでなければ、という答えはないので、ありのままの自分を受け入れて、まずは管理職になることに挑戦したい。「自信がない」というのは、将来の不確実性に気づいているという知性であり、必要以上の不安は感じなくてよい
・言葉は不変であるかのようにふるまうが、実はそうではない。言葉は進歩するし、死ぬこともある。ひとことでも何千もの言葉を連ねても、私たちを形作り、愛や不満や意見を表明して他の気持ちを変えることができる。世の中には「言葉」として表れている物、そうでない物がたくさんあって、それぞれの文化や生活とも深く関わっているのかもしれない
・自律型人材を育てる(集める)には組織としては給与や評価など根本的なところから変える必要がある。人事担当としては大変な時代が訪れた!
・DXとはデジタルの革命=跡形もなく変わるという意味。企業のあり方、組織のあり方をつくりかえるということ。人材育成、経営など全て含まれる。モノづくり中心からサービス業中心の世界に変わっている。目の前の具体的なものから、もっと抽象化して汎用的に解決できる策はないかと、具体と抽象を行き来して考えてみる力が求められる

■参加者の感想(一部/前回のものも含む)
・みんなのコメントが有意義だった!
・読書会で手に取った本をきっかけに家族ともまた話してみました!
・自分が絶対手を出さないような分野の本を他の方が手に取られていて、刺激を受けるし、興味を広げるきっかけになります
・月1で本に触れる機会は私にとっての贅沢な時間。皆さんとそれぞれ違った感想を共有できるのが楽しい

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次回は3月5日です。どなたもウェルカムです〜お待ちしています。

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