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【ちよだ地方連携ネットワーク】地方と地球を救う!昆虫食

コミュニティマネージャーの市村です。
8/29(月)に、「地方と地球を救う!昆虫食」というセミナーを開催しました。

昆虫食が注目されている理由や、地方と昆虫がどう絡めば良いか?といった課題解決についてまでお話を伺いました!

本日お話を伺ったのはこの方!

清水和輝さん/昆Tuberかずき

1999年、奈良県生まれ。近畿大学農学研究科所属。株式会社NEXT NEW WORLD取締役(シルク食品担当)
高校生の頃に昆虫食と出会い、その美味しさに目覚め、野山で昆虫採取をして味を確かめる日々を送っていた。これまで食べた種類は100を超える。
昆虫食の企画開発・販売や普及啓発のための講座やワークショップを開催。
群馬県桐生市で養蚕に取り組み、シルクをつかった食品の開発を行っている。
公式サイトFacebookInstagramTwitter

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昆虫を食べたきっかけ

元々は昆虫自体好きではなかったという清水かずきさん。しかし高校でたまたま「いなごの佃煮」を食べたことがきっかけで、その美味しさに魅了されたそう。

昆虫を食べるようになってから、例えばこの時期に聞こえてくるセミの声に対しても「おいしそう」と思うようになったとか!

セミのペンダント!

昆虫食が注目されている!

「昆虫食」は以前に比べて耳にすることが多くなったかもしれません。実際に、「昆虫食を食べたことがありますか?」というかずきさんの問いかけに対して、参加者のうち3、4人が手を挙げる展開になりました。

ではなぜ注目されているのか?まずは、「代替タンパク質(※)」が注目されている背景について深ぼっていきます。

代替タンパク質…「動物性食品(動物性タンパク質)の代わりに植物性の原料やその他を使って作られたタンパク質」。

タンパク質危機:肉がなくなる日

人間に必須な栄養であるタンパク質を、私たちは主に肉などの畜産物や大豆などの植物から摂っています。
世界規模の人口増加にともない畜産物や大豆の需要が増えていますが、一方で畜産や作物栽培が与える環境負荷も大きい。地球の資源量を考えるとこれ以上生産量を増やすことも難しく、供給が追いつかない!という事態に陥りつつあります。

代替タンパク質が注目されているのは、こういった背景からです。

そして代替タンパク質の中でも昆虫食が優れている理由は、まず第一に飼育コストが少ないということ。1kgのタンパク質を生産するのに、牛の場合は餌が約10kg、水は22,000L。対してコオロギの場合は、餌1.7kg、水は4L。もちろん環境への負荷も小さくなります。

SDGsという観点から見ても、たくさんの項目に当てはまる超優良食材なのです◎

様々な実践例

環境負荷が少なく、飼育コストも低いことから、様々な企業が昆虫を用いた食品を商品開発しています。

清水さんが取締役をされている株式会社NEXT NEW WORLDではシルク煎餅が開発されているそう!後ほど実食レポートを紹介します😋

昆虫食は地方課題を解決するのか?

様々な企業が実践している。では地域課題とはどのようなつながりがあるのか?ここでもやはり、飼育コストの低さが地域との連結点になってきます。

昆虫の養殖は広さや特別な設備が要らないため、空き家や廃校を利用することが可能です。また、新たな事業創出により雇用を算出することができます。

コオロギが廃校で飼育されている例(兵庫県神河町)

地域の課題解決を通して、地球規模の課題の解決にも貢献できるという一石二鳥の分野なのです!

いざ実食!「昆虫食の宴」

ここからは昆虫食を食べたことがない編集長@吉田がレポートします!

今回は「昆虫食の宴」ということで、国産の昆虫を持ち込んでいただき、その場で調理し食べるという画期的な企画となりました!

もちろん調理をするイベントといえば錦町ブンカイサン1階の「shiroishi base tokyo」での開催です!
いつもお世話になっています!!

まずは初心者向けとして「コオロギ蕎麦」が振る舞われました。

「おいしさ荒ぶる」!!ちゃんとコオロギマークも入っています!
見た目は普通にお蕎麦です。当たり前ですが。。。

こちらはすでに蕎麦としてかこうされていることより、見た目も普通の蕎麦。しかも<乱斬り>というこだわりよう!!
みなさん抵抗感なく食べることができ、味も「普通に美味しい!」という声があちらこちらから。

とても美味しそうに蕎麦をすすります!
全然美味しい!!と笑顔がこぼれます♪

次は中級編で「カイコ」「スズメバチ」
これは厨房で炒めたものがそのまま振る舞われました!

「カイコ」色が黒くてちょっとわかりにくいです
食感は最初はプチっと、中身はモッチリ??
「スズメバチ」上の2匹はかなり大きい!!
最初はカリっと、中はモッチリ!

そのままの形が残っているので、最初のうちは「ウワァー」という声があがっていましたが、その声も次第におさまり、みなさんバクバクと食べていました。
最終的にはこれも「全然美味しく食べれる!」とのこと。。。昆虫食食べれます!

最後は上級編で「繭に包まれたカイコ」
繭ごと調理したものが振る舞われました。

繭と繭の中のカイコを見るとまさに昆虫食!

「繭はお肌によい成分も含まれているため、美容効果もありますよ」という説明に女性の方は色めきだち、繭を口にほおばりもぐもぐしていました。

繭自体は糸のため飲み込むことはできませんが、繭を口に含むという貴重な体験をしながら、繭から出たカイコを味わっていました。

みなさんワイワイ言いながらも美味しく食べていました♪

繭の中の蚕の蛹をパウダーにして、タンパク質豊富な食品に活用した、アップサイクルな商品としての「シルク煎餅」も販売しており、珍しいからなのか、美味しいからなのか、参加者の皆様が爆買いされていました。

シルク煎餅は会場内では爆発的ヒットに!

普段の生活では滅多に触れることのない「昆虫食」というものを媒介に、楽しく話し飲み食べながら、みんなで楽しく盛り上がることができるイベントで、参加したみなさんにも満足していただけたと思います♪


私自身も、最初は「食べれるかなー」と思っていた昆虫食ですが、この会場の雰囲気に流されたのか、いつのまにか口に運んでモグモグしていました。

これからこのような昆虫食が普及していくのかはわかりませんが、今後の食糧難であったり、地球環境を考えた場合に、このような選択肢があることを知ることができたのはいい経験だったと思います。

このような貴重な経験をする場を設けていただいた、昆Tuberかずきさんとみなさんには感謝いたします。

昆Tuberかずきさんとその仲間たち

このように、ちよだ地方連携ネットワークでは
食を軸にした地方と都市の連携」を
様々な形で実践しています。
このような活動にご興味のある方がいらっしゃいましたら、以下のフォームより加盟申込ください。随時、地方と都市の連携に関連した情報を提供させていただきます!
※加盟は無料となっております。お気軽に申込ください。

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