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若い時に頭に衝撃を受けると、認知機能が早く低下する!?

最近報告された認知症予防に関連する情報で、気になったものをピックアップしています。

頭への物理的な衝撃が、認知機能の低下の他にパーキンソン病や脳がんなどの神経変性疾患と関連しているという報告が複数上がっています。

若い時に脳震盪を起こすと、後年認知機能が低下する!?

Concussions Early in Life Tied to Late Life Cognitive Decline(人生初期の脳震盪は、後年の認知機能低下と関連している)

この報告は、米国で退役軍人 8,662人を調査したもので、(同じ遺伝子を持つ)双子を比較して、脳震盪を経験した方は、脳震盪を起こしていないもう一方の片割れの方に比較して、認知機能が早く低下する、と言います。

とくに

  • 意識を失う脳震盪を起こした場合

  • 脳震盪を起こした年齢が24歳以上の場合

に顕著で、70歳の時点で認知テストスコアが低くなるようです。

サッカーのヘディングが危ない?

Neurodegenerative disease among male elite football (soccer) players in Sweden: a cohort study(スウェーデンの男子エリートサッカー選手の神経変性疾患:コホート研究)

https://www.thelancet.com/journals/lanpub/article/PIIS2468-2667(23)00027-0/fulltext

この報告によると、エリートサッカー選手は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ALS などの神経変性疾患を発症する可能性が一般の人より 1.5 倍高い、そうです。
一方で、ゴールキーパーは一般の人と変わらないので、ヘディングが原因と推定されています、

アメリカンフットボールはもっと危ない?

Association of Playing College American Football With Long-term Health Outcomes and Mortality(大学アメリカンフットボールでの活動と長期的な健康への影響と死亡率の関係)

ボストン大学が、アメリカンフットボールの超名門ノートルダム大学でプレイしたことがある59歳から75歳までの447人を調査した結果

大学フットボール選手は

  • 認知障害の可能性が、5倍

  • 頭痛を繰り返す可能性が、2.5倍

  • 心血管疾患を患う可能性が、1.65倍

  • 脳がんやその他の神経系がんによる死亡率は4倍

になるという結果になっています。

まとめ

先ず、頭を衝撃から守ること。
もし、事故などで脳震盪を経験した人、フットボール選手(サッカー、アメフト、ラグビー)だった人は、早いうちから対策を考えた方が良いようです。



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