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未知と遭遇できるカフェ

ドアを開けるとお花と香辛料とコーヒーとが混ざりあった
心地よい匂いがする。

すごくいい匂いで、うっとりするような香り。
どこか懐かしいような、でもそれは確かに今まで一度もかいだことのない匂いなのだ。

カフェではゆったりとした洋楽が流れている。
私は洋楽に疎いのでなんの曲かはわからなかったが、このカフェの雰囲気にとても合っている。

このカフェには2週に一度か月に一度くらいのペースで訪れている。

毎回違ったものを頼むが、なにを頼んでも美味しい。
そして不思議なことにとても美味しいし、どこか懐かしい気すらするのに、初めて食べる味ばかりなのだ。

未知との遭遇が1000円弱で楽しめる不思議な空間。

1番のお気に入りは定番のドリップコーヒーだ。
最近行ったカフェの中ではダントツに美味しい。
なんと言ったらいいのか、コクがあるのだ。

せっかく雰囲気のいいカフェに来たのだから、ゆっくりと時間をかけて飲み、ゆっくり読書でもしたいところだが、
淹れたてのコーヒーの風味が落ちる前に飲み干してしまいたいという欲求に負けていつもすぐに飲み終えてしまう。

飲み物だけでなくて、食べ物も美味しい。
スイーツとホットサンドなど軽食がいくつか用意されている。

その中でもとくに衝撃を受けたキャロットケーキ。

スパイスが効いた粋な味がする。

粋な味とは??
と思われてしまいそうだけど、それ以外の言葉でどう形容していいのか分からない未知の味なのだ。

毎回違うものを頼む度にいい意味で裏切られる。

私な毎回未知との遭遇を想定した上で飲み物や食べ物を口に運ぶのだが、それを上回って裏切られる。

その感覚がたまらなくて気付けば常連客になっていた。

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