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食べ過ぎ、離乳食、うつ消し

たまたま、食事に関する本を続けて読んだ。

うつ消しごはん―タンパク質と鉄をたっぷり摂れば心と体はみるみる軽くなる! | 藤川 徳美 |本 | 通販 | Amazon


特にうつの心配をしているわけではない。何かで勧められているのを見て読んだのだと思う。少し胡散臭さを感じてしまう表紙、うつって消せるものなのか、そんな第一印象だったが学びは多かった。クエン酸回路、電子伝達系など遙か昔に聞いたことのある生化学の基礎用語が登場するのだが、うつをはじめとする種々の心身の不調と強く関連があることが明かされる。それにしても、著者の使用している大量のサプリメントの量には驚いた。マルチビタミン的なものは飲んでいたが、今後もう少し勉強してサプリメントの幅を広げたいと感じた。


科学者たちが語る食欲 | デイヴィッド・ローベンハイマー, スティーヴン・J・シンプソン, 櫻井 祐子 | 医学・薬学 | Kindleストア | Amazon


そしてこの本。最近産後の食べ過ぎについて気にしていた。授乳のおかげで目に見えるほどには太らなかったが、これでいいのだろうかと悶々としていた。自分で全く制御できない食欲を日々自覚している中で、この本はぴったりだった。1冊目はとにかく低糖質、高タンパクが推奨されていた。本書は多くの生物が、その摂食行動において摂取エネルギーの中の至適タンパク質比率を変えていないという仮説を実証する形で議論がすすめられる。この「タンパク質ターゲット」が存在していながらなぜ人間は食べ過ぎてしまうのか、生物学的な理由や社会的な理由を含め多方面から考察されている。

小児科医のママが教える 離乳食は作らなくてもいいんです。 | 工藤 紀子 |本 | 通販 | Amazon

離乳食のためにおかゆをすりつぶす日々が始まった。想像していたよりもずっと面倒くさい。そんな中知人に教えてもらい本書を読んだ。最初はただベビーフードが推奨されている本なのかと思ったが、そんなことはない。子どもにとって必要な栄養素について、そしてそれに対して母乳+手作りにこだわった離乳食ではかなり気を遣わないと必要な栄養素を摂取することが難しいいうことが書いてある。ベビーフードばかりはなんだか後ろめたい気がしていたが、考え方が180度変わった。うまく市販品も取り入れながら栄養面を重視してこれからの離乳食をうまく乗り切りたいと思える一冊だった。


すべてにおいて言えることは、なんでも適量が一番ということである。

「これを食べておけば絶対大丈夫」というものは存在しない。糖質も、タンパク質も、どちらかが悪でどちらかが良いというものではないし、子どもにとっては一つの栄養素を過剰に摂取することは害にもなりかねない。そしてその適量とは、年齢や体格、生活習慣などによって一人一人違うのだ。

また、心身の不調に際しては食べているもの、食べていないものの影響が少なからずあるということは忘れないようにしたい。食べ物でそういった不調を予防、改善できる可能性がある。これを知っているのと知らないのとでは大きな違いである。

将来的には、個々人の体調に合わせて、AIがサプリメントや食品を組み合わせて提案してくれる時代が来るのだろうか。シュークリームの袋の裏の、成分表示で糖質を確認しながらそんなことを考えた。


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