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[あとがき] リサコのために

ネタバレのないあとがきです。

あれは2020年。
日本がコロナに翻弄され始めたころ。
自宅にいても何か発信できないだろうか…と私は考えていました。

ライブ活動も壊滅的にできなくなってしまい、何かしら表現したり作ったりしていないと死ぬタイプの人間である私は、このまま私は老いていくだけなのか?? と急に不安になったりして。

そして、パソコンの奥深く、書いてはなおし、書いてはなおしして、まるで先に進まない物語があることも気になっていたのでした。
このお話を一度も誰にも読まれずに私は死ぬのか? そんなふうに考えてしまったのです。

それが、『リサコのために』です。

私はこの物語を完成させるためにnoteを始めたのでした。

気が付けば、30万文字を超えていた…。

最初にこのお話を思いついたのは、自作のRPGを作ろうとしたときでした。
RPGツクールというソフトを知っている人はいるだろうか…調べたら今でもあるんだね。
私がやってたのは90年代ですよ。

それは夢の中に囚われた少女を救い出すという内容のゲームだったんだけど、ストーリーを知らないと先に進めないというとんだクソゲ―が爆誕してしまいました。

で、やっぱ小説にしよう…と思って書き出したはいいけど、途中で出産に関わるシーンをどうしても入れたくなってしまい、当時まだ出産を体験していない私はそこまで辿りつけずに長年放置していました。

先に進めないのであれば公開しながら書いて行こうと考えて、途中まで書いていた部分から先は頭の中で構想を練りながら書いて行きました。

小説を書くとき、私は細かいプロットは作らずに、頭の中で物語を構築しながら書いていきます。
最初にあまり作り込みすぎると飽きちゃって最後まで書けないのです。

物語の漠然とした全体像は考えるのですが、そこから発想の跳躍が起こるのを待ったりします。
誰も想像できないような展開を私は用意したい。

それは外からバーンって入って来るような感じです。
きたーー! これーー!! ぶっ飛んでる~!!!! という展開が降りて来るんですね。

『リサコのために』にはその繰り返しだったように思います。
正確にプロットを組み立てずに書いて行ったので、辻褄があわない箇所も多々あると思います。
でもその辻褄の合わなさも、この物語の要素の一つとなっていきました。

このお話の最後は、クソゲーを作っていたころから何となく決まっていて、私は登場人物たちとそこに向かって突き進みました。
これがなかなか辿りつかずに、結構楽しみながら書いていました。

このお話を読んだ人は、それで一体何なんだ??? ってなると思います。
私はそこをあえて解説はしません。それがこの物語のコンセプトなのかな?

なお、この物語の中には、私が実際に夢に見たことが入れたりもしています。
夢日記に書けないほどの断片だったり、イメージだったり。

《ヤギ》もそうなんですよ。
夢の中で斬ったのは私です。

noteだと読みにくい…という人には、カクヨムにも載せてるので、こっちの方が読みやすいかも。



最後に、この物語を考えて行くにあたって、いろいろなものが派生しました。
これらの全部が『リサコのために』ですので、よかったらこちらも覗いて行ってみてください。

▽▽▽


リサコが途中で関わることになる犯罪者構成プログラムで使われている仮想現実世界 インスペクト・ガルシアについてわりと全貌がわかるお話。


始めて《ヤギ》が発見された時のことを書きました。


新米刑事時代の良介が出てくるお話です。


曲もつくりました。
近々再アレンジしてサブスク配信予定です。



とにかく自分の寿命が来る前に書き終わってよかったな~。
ありがとうございました☆

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