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[ショートショート] 紫陽花を - 妖鬼の妖助 恋をする | シロクマ文芸部

 紫陽花を寝床にする妖鬼ようきは気分屋だ。
 喜んだり怒ったり忙しい。

 紫陽花の色は土壌の成分割合によると人間は考えているようだったが、実際は妖鬼の気分によるものだった。

 妖鬼の気分がよければ赤っぽくなるし、悪ければ青っぽくなる。

 それからそこに住んでいる妖鬼が仙人の域まで達すると、紫陽花の花は真っ白になった。

 ある雨上がりの午後、小学校から帰る途中の道端で、凛子はとても不機嫌になっていた。

 毎年楽しみにしていた紫陽花が青色になってしまったのだ。

 それは曲がり角のお家の庭に生えている紫陽花で、毎年血のようにドス黒い紫陽花を咲かせていた。

 凛子はその色が大好きだった。自分のランドセルの色にも似ていたし、ものすごくクールだと思っていた。

 それがどう言うわけだか今年はごくごく普通の青になってしまった。

 せっかく隣のクラスのユウくんと仲良くなったから、私のとっておきを見せてあげようと思ったのに。

 凛子はがっかりして家に帰った。

・・・

 俺は不機嫌だった。

 自分がどうしてこんなに不機嫌なのかわからなかった。

「おい、ばばあ、なんかむしゃくしゃする。シショーシュ持ってこい」

「はいはい、妖助ようすけぼっちゃま。そう急かさないでくださいな」

 ばばあは相変わらずのんびりした声で俺のイライラなんてこの世に存在しないかのように振る舞っていた。
 それが余計に俺をイラつかせた。

 ばばあが持って来たシショーシュを俺はグビグビと一気に飲み干した。
 紫蘇から抽出された独特の風味の飲み物が俺の喉を伝わり、体の中に染み込んだ。

 シショーシュは俺の大好物だ。これを飲めばだいたい気分はよくなるものだが、今回はそうもいかなかった。

「妖助坊ちゃま、気分は優れましたか?」

「いいや、余計に腹が立って来た」

「それはね、妖助坊ちゃま、恋煩いですよ」

 ばばあは柄にもなく、まるで少女のような笑みを浮かべながら言った。

 くそばばあ…。

 このばばあは、俺たち妖鬼に太古の昔から使えて来た一族の末裔だ。
 体の大きさからして、最初俺はこいつらは人間なのかと思っていたが、どうやらそうではないらしい。

 このばばあも俺が物心つくころから側にいるが、その当時からばばあだったし、人間だとしたら疾っくの疾うにくたばっている年齢だ。

 噂によると、人間が地上で繁栄し始めたころに、俺たちを人間から隠すために産まれた種族らしい。
 人間からすれば俺たちは親指くらいの大きさだから、力ではとてもかなわない。

「恋煩い、恋煩いですよ、坊ちゃま」

 ばばあがまた言った。

「恋煩いだぁ? なんだそれは?」

 俺は胸糞が悪くなって家を飛び出した。

 電線を伝って縄張りの見回りを行った。

 この地域に暮らしている人間のことはだいたい把握していた。
 それから妖鬼たちも。

 ここら辺は平和な地域だ。妖鬼たちの紛争もない。

 俺は公園のベンチにあの子の姿を見つけた。

 …凛子だ。この人間の子供は俺のものだったのに。
 最近ではあの冴えない人間のオスとよく一緒にいやがる。

 何を考えてるんだ。俺の紫陽花が一番だったんじゃないのか。
 それとも俺の紫陽花が青くなってしまったから鞍替えしたのか?

 紫陽花が青くなったのはお前のせいなのに。

 …湧き上がる怒りの念に支配されて、もう少しで二人の前に姿を見せてしまうところだった。

 妖鬼は小さい姿を人間に見られると一生大きくなれないのだ。

 俺は寸でのところで思いとどまり、急いで家に帰った。
 こんなことなら出歩かなければよかった…。

 寝床である紫陽花の花の影に隠れると、俺は怒りに体を震わせた。

 体の節々が痛かった。

 …まるで硬直しているように腕が固くなってた。

 …固くなっている…。

「ばばあ! ばばあ! いるのか?」

 俺は力いっぱいばばあを呼んだ。
 どんどん俺の体は固くなっていく。

「どうなさいました妖助ぼっちゃま……。あ!?」

 ばばあが慌ててやってきて、俺の姿を見るなり事を理解したようだった。
 そっと俺の体をつまみ上げると、家の中に連れ込んで座布団の上に寝かせてくれた。

「妖助ぼっちゃま…お分かりかと思いますが、変態メタモルフォーゼが始まりました。次に目を覚ます時は愛しい女の元にいます。どうかご武運を…」

 ばばあは両手をあわせると俺に向かって拝みはじめた。
 まるで戦争にでも息子を出す勢いだな…と俺は思った。

 そう思いながら、俺の意識は徐々に薄れて行った。

・・・

 目を開けると薄暗くてやかましい場所にいた。

 ドウンドウンドウンドウン と一定のリズムで低音が鳴っていた。

 俺はトイレの個室の中にいた。

 トイレから出ると、それはどこかの店のようだった。

 人間たちが酒を飲んで音楽を聞くような店だった。

 ここに凛子がいるのだろうか? 人が多くて見つけられそうにもなかった。

 のどが渇いていた。人間たちが飲んでいるものを俺も飲めるのかと思い、ポケットを漁るといくらかの金が出て来た。
 金の概念は人間たちの暮らしを見ていたから知っていた。

 俺は飲み物を売っている場所に行き、適当なものを注文した。

 出て来たものを飲むと、甘くて変な味だったが不味くはなかった。
 俺はそれを一気に飲み干した。

 それから薄暗い店の中をうろうろしていると凛子を見つけた。
 すっかり大人になった彼女は派手な化粧をして随分見た目も変わっていたけど、凛子だとわかった。

 彼女は数名の女性と遊びに来ているようだった。
 ひどく冷静さを失っているように見えて、俺はこんな凛子は見たくないと思った。

 俺はズカズカと彼女の方へと近寄り「凛子!」と声をかけた。
 凛子は驚いて振り向き、俺の顔を見るとますます驚いた顔をした。

 俺のことを覚えていてくれた、と思ったのもつかの間の彼女からは予想外の言葉が発せられた。

「え? 誰? どっかで会った? 何? こわ、え? 誰? 未成年?」

 俺は混乱した。凛子も混乱していた。

「えー? 凛子、その子誰? かわいいじゃん。知り合い?」

 凛子の友達が割って入って来た。凛子は「知らない子だと思う…」と俺のことを言った。

 …俺のことがわからない…??

 俺ははたと気が付いた。俺はずっと紫陽花を見に来ていた凛子と見つめ合っていた気分でいたが、凛子には俺が見えてなかったんだ。だって、俺は凛子に見られていたら、こうして大きくなってはいない…。

 眩暈がしてきた。世界がぐるぐる回っていた。

 気持ち悪かった。急に、ものすごく気持ち悪くなって、吐いてしまった。

 立っていられなくて俺はその場に倒れてしまった。

 遠くの方で、凛子が「ちょっと! 大丈夫? 飲み過ぎたの?」と言っているのが聞こえていた。

 …目を覚ますと、見知らぬ部屋にいた。朝だった。

 よい香がした。

 起き上がると凛子が台所で何かを作っていた。

 俺が起きたことに気が付くと、「あ、起きた」と言って凛子が近寄って来た。

「ちょっと、あんたね、目の前で未成年らしき子が酒飲んで吐いたらほっておけないでしょう? 変な誤解がないように最初に言っておくけど」

「…ごめん」

「それより、あんた財布も何も持ってなかったから訳ありかと思って救急車も呼ばなかったんだけど、何? 私の名前、知ってたよね。どこかで合った?」

 …やっぱり凛子は俺がわからない。

「…子供のころに少し…」

 俺は自分にがっかりしながら答えた。たぶん、俺は初対面として凛子と関係を築かなければならなかったんだ。
 それなのに、いきなり名前を呼んでしまった。

「子供のころ?? まじで? え、あんたいくつなの?」

 …まずい…このままで誤魔化せなくなる。
 俺は咄嗟に記憶喪失のフリをすることにした。ばばあがたまにテレビで見ていたドラマを思い出したのだ。
 俺だって人間のことは少しは勉強してきたつもりだ。

「…わからない…」

「…え、わからないって?」

「凛子のこと以外ナニモワカラナイ…」

 俺は言ってからまた、しまった…と思った。これでは胡散臭さ百倍ではないか…。

「…記憶…喪失なの?」

 凛子は信じたようだった。
 俺が頷くと、凛子は何とも言えない表情をした。

「やば…こんな美少年が、記憶喪失で、しかも私のことだけ覚えてる…とか、なにこれ、ドラマ? どっきり? 自分の名前はわかるの?」

「…よ、妖助…」

「ヨウスケ…覚えがないな…。人を見た目で判断してはいけないと思うけど、たぶん君、私より五こくらいは下だと思うんだよね…」

 凛子は四角い板のようなものを取り出すと、すごいスピードで指を動かして板の面を叩き始めた。
 何事かと思ったが、そういえば、人間たちはこのような機械を使って離れている人と連絡を取り合っていることを思い出した。

「あ、ごめん友達に今の共有していい?」

 凛子が指を動かしながら言った。

「昨日いた子たちに情報共有しとかないと。なんか私が少年持ち帰ったみたいになってるからさ。アキトにチクられるとやばいし…、あ、アキトって私の彼氏ね」

 彼女がさらっと言った言葉に、俺の心は粉砕された。

 …彼氏。彼氏いるのか。

「…か、彼氏…」

「うん、ろくでもない奴だけどね…あ、心配しないで、いきなり来たりとかないから」

 これで俺は確信したのだが、俺は全く男として相手にされていない…。
 なぜ俺はこんな姿で大きくなったのか。何か理由があるのか? 妖鬼のままでいるよりかはいいとして…これはないぜ。

 俺はがっかりしていた。数年後にまた出直した方がいいのかもしれない。
 彼女の人生に入り込む隙は今はない…。

 俺はここで彼女の部屋から出て行くべきだったのかもしれない。
 もっと違う方法があったのかもしれない。

 だけれどもそうしなかった。彼女の優しさに甘えてしまったんだ。
 彼女が作ってくれたシジミ汁を飲みながら、しばらくここにいてもいいんじゃないか…と思ってしまったんだ。

 凛子はいくつものアルバイトを掛け持ちして暮らしていた。
 彼女が出かけている間、俺は洗濯をしたり掃除をしたり料理をしたりして過ごしていた。

 人間の暮らしに必要なことはまるで知らなかった俺だが、世界中の情報を調べることができる機械の使い方を教えてもらって、学習した。

 数日間を凛子と共に暮らしたが、俺らの関係には何の進展もなかった。
 俺が誘ったら受け入れてくれるような気もしたが、拒まれたら立ち直れなさそうで俺は躊躇していた。

 そもそも俺をなぜ自分の家に住まわせているのか意味不明だった。
 かわいそうな記憶喪失の少年を拾った…程度のことなのか。

 俺の中身が凛子よりずっと長い時を生きて来た妖鬼なのだと知ったら彼女は何と思うだろうか。

 そんなある日、ボロボロになった凛子が帰って来た。

 顔にも身体にも無数のアザがついていた。

 驚き迎えた俺に「アキトに君のこと話したんだ…」と言った。

「君の事情も話して、男女の関係は何にもないんだって話したんだけど、解ってくれなくてさ…」

 凛子は震えながら泣き出した。俺は…そりゃそうだろうよ…と思いつつも、彼女をどうにか慰めてあげなければと思って、彼女の肌掛けを持ってきてそれでそっと彼女を包んだ。

 そしてその上から腕を回して彼女を抱きしめた。何だか直接触れてはいけない気がしたんだ。

「それだけ凛子のことが大事だったんじゃないの?」

 俺は思ってもいないことを口にした。凛子が言ってほしいだろうということを言ったんだ。
 だけれども、凛子はそれを否定した。

「ううん、違うよヨウ君。アキトは自分の支配下にあったと思ってた奴が裏切ったと感じて罰を与えただけ」

「…そんな奴と別れちゃえばいいのに…」

 思わず本音が出てしまった。

「うん、私もそう思うよ。でもさ、あいつ、私がいないと、本当にどうなっちゃうかわからないから」

 アキトって奴に対する怒りが湧いて来た。前からムカついてはいたが、どす黒い静かな怒りが心の底から湧いてきたのだ。
 凛子を傷つけるやつは、例えどんな奴でも俺はぶっ殺したい。俺は妖鬼だ。なめるな。だけれども、凛子が愛してるのは俺じゃなくて奴なんだ。

 俺は俺の全てを話して凛子から離れるべきかと考えた。

「学校の帰り道にさ、」

 俺は勇気を出して話し始めた。

「血みたいに真っ赤な紫陽花が咲く家があったの、覚えてるかな」

 この俺の言葉に、凛子がはっとして顔を上げた。

「俺はさ、その紫陽花を寝床にする妖鬼だったんだ」

 凛子の顔が「え?」という顔に変わった。

「妖鬼ってゆうのは小さい生き物なんだ。だけども、俺たちは人間が大好きでさ。勝手に人間を見守って暮らしてるんだ。だから、時々人間に恋もしてしまう。妖鬼の恋心は強いからね、想いはやがて体を変化させて、人間と同じ姿になるんだ」
 凛子が俺の腕の中でクスクス笑いだした。

「笑うところじゃないんだけど」

「いや、笑うとこでしょ……でもその紫陽花、覚えてるよ。確か、おばあさんが住んでる家で…病気がちの孫が一緒にいるとか…あ! ヨウ君であのおばあさんの孫なの?!」

 今度は俺が吹き出す番だった。

「あのばばあの孫なわけあるか」

 凛子はまたもやクスクス笑った。そして「ありがとう」と言うと、そっと俺の頬にキスをしてきた。
 俺はそのまま凛子を押し倒したい衝動にかられたし、もしかして凛子もそれを望んでいたかもしれないけれど、俺はぐっとこらえた。

 だって凛子が誰よりも大切だったから。いまここで一線を越えるのはお互いにとってよくない。

 俺は凛子から離れると、「今日はもう寝よう」と言った。

 それから数日間は普段通りの生活が続いた。
 凛子はアザだらけの顔でバイトに行ったが、もう誰も彼女のアザを気にする者はいないのだとのことだった。
 それを聞いて俺の中に再びどす黒い怒りが湧きたった。

 奴は突然やって来た。
 近所も寝静まった夜中。ドアの呼び鈴を押す者がいたので出ると奴が立っていた。

 騒ぎ立てると警察を呼ばれることを知っている奴は静かに部屋に入って来た。

 入って来るなり、凛子を捕まえると彼女の首を持っていたベルトで絞めはじめた。

「いいか、大きな声、出すんじゃねぇぞ。クソガキ。今すぐこっから出ていけ。じゃないと凛子を殺してお前も殺す」

 アキトの目は座っていた。こいつは本気だ、と俺は悟った。
 おそらく俺が大人しく出て行っても奴は凛子を殺すだろう。奴はそこまで追い詰められていた。

 凛子はショックを受けた表情で自分の首を絞めている彼氏の顔を見ていた。
 ダメだ、このままでは凛子の精神が崩壊する。それから本当に死んじゃうかも。

 俺はもうあれを使うしかないと判断した。

 人に向けて使ってはいけないと散々言われてきた技。

 俺はアキトが反応できないほどに素早い動きで腕を伸ばすと、奴の額に手を当てた。

 そして放った。

 テングサオゴノリを。

 次の瞬間。アキトの手が緩み、凛子は解放された。
 おれは凛子を受け止めながらアキトに命令した。

「このままこの家を出て、その足で近くの病院へ行け」

 アキトは頷くと、くるりと向きを変えて出ていた。

 凛子は俺の腕の中でこの光景を見ていたが、アキトが出てこうとすると、彼の名を呼んで引き留めようとした。

 俺は凛子の肩を抑えて俺の方を向かせた。

「凛子。俺の方を見ろ。あいつはもうだめだ」

「アキトに何をしたの?」

 凛子の顔は恐怖で歪んでいた。彼氏に首を絞められたことと、たった今俺がしたことに対する恐怖だ。

「妖鬼の秘術だ。脳味噌をところてんに変える。敵を無力化するためのもので命に別状はない。ただ腑抜けになる」

 凛子の目から大粒の涙がこぼれ始めた。
 それは猛獣から解放されたことを知ったと同時に恋人を失った者の涙だった。

 俺はもう我慢の限界だった。もういいだろう。俺の気持をぶつけてもいいだろう。

 俺は凛子の顔を両手で挟むと俺の方を向かせた。
 凛子の目は俺の方を見ていたが俺を見てはいなかった。

「凛子」

 俺が名を呼ぶと、彼女はしっかり俺の方を見た。

「自分を大事にしてくれない人と一緒にいちゃだめだ。俺じゃダメか?」

 凛子が拒む様子を見せなかったので、俺は彼女の唇に口づけをした。
 これまでの想いを全て注ぎ込んで、俺は口づけをした。

 凛子は俺を受け入れてくれた。

 それから俺と凛子は約八年間恋人として過ごした。

 そして、普通の恋人のように喧嘩をして別れた。

 些細なことだった。

 よくある恋人の破局だ。

 凛子はそう思っているだろう。俺はきっとどの恋人よりも特別である自信はあるが、添い遂げる相手ではない。
 そういう存在と俺はなった。

 俺がこうして凛子と離れようと決意するまでに結構うじうじと悩んでいたのだが、彼女が子供を欲しがっていることを確信してから、ようやく決心がついたのだった。

 凛子は決して結婚とか子供とかを口には出さなかったか、俺と家庭を築くことを望んでいると俺には伝わって来た。

 凛子。だけれども、人間と妖鬼の間には子供はできないんだ。

 俺はそれを凛子に伝えることができなかった。
 それならそれで、凛子は俺とずっと一緒にいることを望んでしまっただろうから。

 これは自惚れではなくて、凛子とはそういう奴だからなのである。

 例のところてん事件と、俺の容姿が何年絶っても変わらないことから、凛子は俺が妖鬼であることは認めていたが、それ以上のことは聞いてこなかったし、俺も話さなかった。

 こんな重大なことを話さなかったと知ったら凛子は怒るだろうな…。
 でも俺はそれでいいんだ。

 凛子の幸せが一番なのだから。

 家に戻ると相変わらずのばばあが俺を待っていた。
 俺は元の小さな身体に戻って懐かしの紫陽花の寝床に潜り込んだ。

 紫陽花は真っ赤な血のような色になっていた。

 ここでまた凛子や人間たちを観察しよう。

 運がよければ、また愛する人間も現れるかもしれない。

 でもそれは、凛子が彼女の人生を全うした後の、ずっとずっと先のお話だ。

(おしまい)


遅刻です。すみません。

小牧幸助さんのシロクマ文芸部に参加します。


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