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みたらし団子の鍵 下

この物語は2章構成になっています!


二章:光と影


翌日も、美咲は早朝に「福笑い」へと向かった。心の中には昨日の不思議な体験がずっと引っかかっている。彼女は店の裏手にある小さな庭に出て、昨日の特別な団子を再び手に取った。

団子を見つめると、再びその輝きが現れ、彼女は同じようにイメージの中に引き込まれた。今度は、少し違う場所だった。彼女は古びた茶屋の前に立っており、そこに一人の老人がいた。

「待っていたよ、美咲さん」

老人は微笑みながら言った。彼女は何も答えられず、ただその場に立ち尽くした。老人はゆっくりと彼女に近づき、手渡したのは小さな鍵だった。

「この鍵は、あなたの未来を開くものです。あなたが選ぶべき道を示してくれるでしょう。」

美咲は鍵を受け取り、その感触を確かめた。すると、再び現実に戻ってきた。手の中には小さな古びた鍵があり、彼女はその意味を考え始めた。

その日以降、美咲は和菓子屋の仕事を続けながらも、鍵の謎を解くための手がかりを探し続けた。鍵が示す未来とは何か、そしてみたらし団子が見せる光景は一体何を意味するのか。

しかし、その答えはまだ見つからないまま、美咲の心には新たな謎が深まるばかりだった。

終わり


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