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陣痛は神通

“じんつう” と聞くと
何が思い浮かばれますか。

“じんつう” を文字にすると
“陣通” 

文字だけ見ても"痛いこと”  ”辛いこと”
と思われるかもしれませんね。


以前、病院で働いていたときのことです。

ある経産婦さんのお産に
つかせていただきました。
(※1人目のお産をする方を
   初産婦(しょさんぷ)
   2人目以降のお産をする方を
   経産婦(けいさんぷ)と呼びます)

入院時には子宮口5cm。
1時間半後には子宮口9.5cmとなり、
陣痛室から分娩室へ移動しました。

移動後はお産に備えた準備を行います。

清潔野の作成や産後の出血に備えて
血管確保を行います。

すべての準備が整い
いよいよこれから赤ちゃんが生まれるという時に
突然こう言われました。

『なんで、陣痛ってこんなに痛いんだろう!!』

お産には《分娩の3要素》と言われる
3つの力が合わさることで
赤ちゃんが生まれます。

①赤ちゃんが通るための道である《産道》
②その道を通る赤ちゃんである《娩出物》
③赤ちゃんや胎盤などを
 子宮の外へ押し出す力である《娩出力》

どれ一つが欠けても

赤ちゃんは生まれてきません。
(※もちろん帝王切開での分娩は可能です)

陣痛とはこの娩出力のことを指します。


人生には痛くて、辛いことがあります。

痛くて、辛いことはできれば避けて通りたいです。

ただ、避けて通れないこともあります。

その最たるものが、陣痛です。

痛くて、辛いことだから
文句を言って、逃げることもできます。

痛くて、辛いことだから
向き合い、受け入れ、
人生の糧にすることもできます。


まずは心の中にある
不安や恐れ、執着や嫉妬、こだわり等を
すべて吐き出してください。

これでもかと
溜めにためた誰にも見せられない心の澱を
すべて吐き出してください。

声に出して吐き出してください。

ノートに書いて吐き出してください。

吐き出して、吐き出して、吐き出して。

もうこれ以上何も吐き出すものがないまで
吐き出してください。

そして
疲れたら休んでください。

次の行動を自然としたくなるまで
ゆっくり休んでください。

このときに吐き出したことを
後悔しないでください。

吐き出したものは今まであなたご自身を
一生懸命守ってくれた鎧です。

その鎧にありがとうと感謝の気持ちを
伝えてあげてください。

すると
痛くて辛いことに向き合うと
肯定的に受け入れることができます。

肯定的に受け入れると
流れができます。

流れができると
勢いがつきます。

勢いがつくと
望んだものを受け取ることができます。

陣痛とは
単に痛くて、辛いことではありません。

これから起こる人生の新しいステージを
たのしむ自分へ生まれ変わるためのものです。

視点を変えると
これまでに心の溜まった恐れや不安や執着などの
澱を祓い清め
天からの授かりものを受け取るための
通過儀礼なのかもしれません。

すべては良きことのために。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

助産師として培った知識や経験が
あらゆる世代の方々へ
お役に立てれば幸いです✨

みなさまの今日が
愛と豊かさに溢れた未来へつながりますよう
心よりお祈りしています。

✨自分で自分を満たすレッスン♡✨

🧚‍♂️ナビゲーター
助産師 野宮 俊江

🧚‍♂️Instagram
https://www.instagram.com/fill_myself_up

参考文献:医学書院
     系統看護学講座 専門分野
     母性看護学[2] 母性看護学各論




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