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しつこい

もう一回、同じ子を
育てなおしたいって。

3人育てて
成人した長男に思うことを
ふと考えてみた。

でも、同じ子何回育てなおしても
自分が納得できることって
ないんだろうな~~~
てか、何回ももう子育て
えええわ~お腹いっぱいって
思いながら
幼稚園に娘を送り届けて
チャリで家に帰りながら
物思いにふけった。

おかんもずっと
私に対して
そう思ってきてたんやろうな~~。

今、もうどうにもできない長男と
どうしようもこうしようもない次男と
つかんでもつかんでもするっと
すり抜けて飛んでいく長女を
育てながら
自分の成長期を
振り返りながら思う。

あ~~~~~~~。
どこの点を引っ張りだして
思い返しても
親の悩みは絶えず
それこそ、うちのおかんも
育てなおしたいって
思ってたんやろう。

40年生き抜いたわたしを
ようやく
「あ~~~~~肩の荷が下りた。
やっと安心してあんたのこと
手放せるわ。」言われた。

「それもこれもひろしの
おかげやけどな。」とおとん。

「娘育てなおします。」と
ひろし。

20歳の長男に思うところはいっぱいあるけど
まだ20歳。

わたしが20歳の時なんて
今の長男に比べたらあかんぐらい
ひどかった。

次男の12歳に
どうしようかな~~この子は。
と悩める日々やけど
わたしも12歳
自転車色塗って、水玉描いて
まだお人形の世界に浸ってた。

娘の5歳と同じとき。
わたしもティンカーベルにあこがれて
ありったけの折り紙を
むっちゃ細かくちぎって
家の前の道路で
まき散らし、めっちゃくちゃ怒られてた。
「だれが片付けると思っとん!!
あほかーーーーーーー!!」って。

おかんの口紅塗って
お祖母ちゃんのフレアの花柄のスカートを
着物の下紐でくくって
大きな花と絞りのデザインの毛布を
打掛みたいにして
お姫様ごっこして
それもまた外でして
大目玉食らったこともある。

幼稚園は
入園式は一人だけ
お母さんと離れられず
ずっとお母さんの股で
うつぶせ。

教会の牧師さんの
日本語が全然話せない男の子とだけ
遊べて。

運動会は
お母さんがおんぶして徒競走。

小学校は
泣きながら学校へ行き

中学校は
不良にも、先輩にも
リンチくらわされるぐらい
たぶん相当態度悪かった。
卒業式も
女教師5人とおかんに
囲まれて、
出る出んの大騒ぎ。
主任は泣いてわたしに
訴えてたけど。

ほんまここまでだけでも
おかんの苦労。。。w

そんで、高校入学できたと
思ったら
毎日午前様で
家に帰ってこんし
挙句の果てに
知らん間に高校退学して
いきなり外国へ行くって。

ひえ~~~~やな。
ほんまに。

でも、40年経過して
おとんもおかんも
やっとわたしから解放された。

親のことなんて
一ミリも感謝せず生きてきた。

なんかあったら
親がいる。
なんとかしてくれるって。
そう思って
突っ走ってきた。

おとんはわたしにいつも
言ってたのが
「警察の世話にだけはなるなよ。
経験者は語る。」と。

それ以外は自分の責任で
なんでもやりたいようにせぇ。って。

今考えると
ごっつい器広!!!って
思う。

子供がやること、なすこと
全部気になる。
そんな親に支えられたきたくせに。

「子供をどうしたいん??」と
自分に問うて見る。

思い通りなるわけないやん。
そりゃ幸せになってほしい。
苦労してほしくない。って
思うんやけど
自分は
親に何も言われなかったけど
結婚もして子供も育てながら
自分で生活できるようになってる。

商社に勤めて欲しいんか?
そんなことは思わん。

プロのアスリートになってほしいんか?
いや別に。

ええ高校入って、大学通って欲しいんか?
全然、思わない。

大人になって
いろんな人間の種類と
会話をしてきたけど
どんなに頭が良くっても
会話が上手かって言うと
全然やし
空気読めんし、感情を察知する
能力がないし。

わたしは子供たちに何を求めるか。。。

生き抜く力。


受験をやめるってなった
次の日から
ゴムのバネガ伸び切った
みたいに
びろろろろ~~~~~んって
なって
バスケットボールも一切触らんし
あれ~~~~って感じ。

あ、そんなもんか。

でもそんなもんよな。

わたしも熱中してたことなんて
お人形遊びと
ファンタジーな本を
読みふけること。

そうか。

すみれは
自分が舞いたいって
思ったら
ぷつりと現実から
いなくなる。

進む方向と逆の方向へ
たたたったたーとバレエ小走りして
いきなりおじきして
踊りだしたり
ご飯ができても食卓に
来ない。

長男もバスケット大好きすぎて
布団の中までバスケット持って
寝てた。
絶対に練習は遅刻しないし
むしろ一番早く行って
シュート練習したりしてた
チームが弱かろうが
どうだろうが関係ない。

時間があれば、他所のチームの
試合にまで足を運んで
観戦に行ったり。

そうだ、ゆあんも
現実からどっか違う世界へ行く。

今、これをしないといけないから
やめるなんていう選択肢がない。

「しつこい。」
やめへん。

自分からふわ~~~と
現実の世界に戻ってこないと
何を話しても
聞いてくれないし
動かない。

好きってそういうこと。
しつこい。

優先順位が一番。

それがおもちゃ遊びでも
スポーツでも勉強でも
しつこいやつは
めっちゃくちゃ
好きってこと。

そういうことなんやな~って
思った。

あんじにも
そういうしつこいのがある。
漫画とカードゲームと
テレビ。

なんも言わんでも
やり続けられるし
ほっておいても自分でする。

これが将来になんの
影響があるかわらかんけど
まあ、もう
ほったらかしてみよう。

もう12歳じゃ。
迷子になっても
どうにか戻ってこれる
知恵はある。

日本なら日本語通じるから
大丈夫や。


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