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都会の園庭で小さな自然を感じる子どもたち

「グリーンホーム東玉川保育園」は世田谷区にある認可保育園です。
0歳児から5歳児までの60人の子どもたちと過ごしています。

保育園には中庭になっている小さな園庭があって、かわいらいしい赤いすべり台があります。

まだよちよち歩きの小さな子どもの外遊びや、夏の水遊びをするには十分な広さですが、木や花を植えられるようなスペースは無いので、もっと子どもたちに自然に触れてもらうにはどうしたらいいのかと考え、公園にせっせと通ったり、保育士がドングリやマツボックリを拾ってきて子どもたちに見せたりしていました。

園庭で遊んでいると、どこからか落ち葉や桜の花びらが飛んできます。すると、子どもたちは拾い上げてしげしげと眺めたり、感触を確かめたり、たくさん集めてから空に投げて、花吹雪にしたりして遊び始めます。

ある時は、飾っていたお花の鉢植えの周りに2歳児クラスの男の子たちが集まって、観察していたことがありました。
お花も香りをかいでみたり、触ったり、手でぐしゃぐしゃっとしてみたり。
基本的にはお花の扱いを子どもたちにまかせて、存分に観察してもらいました。触れて感じることはとても大切な経験です。
ああだこうだと、子どもどうしで真剣に観察をしていました。

園庭の端っこからダンゴムシやミミズを見つけてくる子もいます。
土の中から引っ張り出された生き物には申し訳ないですが、生き物のつかみ方や力加減をここで学んでいるのだろうと思います。

小さな小さなきっかけですが、子どもは自ら自然を見つけて好奇心を持つのだなと感心しました。


東玉川