子どもがハッピーになる保育園の節分イベントを考える
「グリーンヒル奥沢保育園」は世田谷区にある認可保育園です。
0歳児から5歳児までの定員は50名です。
鬼で子どもを怖がらせるのは、本当に必要?
季節の行事やイベントを子どもたちと一緒にお祝いしています。
例えば、2月は節分の季節。この時期、保育園では子どもと豆まきを楽しむのが一般的です。
保育士が鬼の役、子どもたちが「鬼は外福は内」と言いながら豆をまくのですが、0〜2歳くらいの小さな子どもは鬼を本気にして怖がって大泣きすることもあります。
可愛らしい光景ではありますが、ふと考えたのです。泣かせてしまうほど怖がらせる必要ってあるのかしら? と。
季節の行事の意味をきちんと考え、行事を子どもが楽しんで親しむことが大事
季節の行事を祝うのは大切なことです。大きくなった時に、古くからある日本の文化を知ることへの下地を作ります。
ただ、イベントをこなすのでは無く、「季節の行事の意味をきちんと考え、行事を子どもが楽しんで親しむことが大事」と考え、節分の行事について調べてみると、次のようなことがわかりました。
立春(昔の暦ではお正月)の前日に、1年の悪いことをお祓いして、無病息災をお祈りするする行事で、煎った大豆をまくのは「魔(マ)を滅(メ)する」の語呂合わせとのこと。
豆まきという行為には古い歴史があり、豆まきだけであれば子どもも楽しんでくれるので引き続きイベントとして行うとして、鬼を保育士が演じてわざわざ小さい子どもを脅かす必要は無いと思いやめることにしました。
子どもたちが作った鬼退治
代わりに、年長クラスのお兄さん・お姉さんたちにダンボール工作で大きな鬼を作ってもらいました。これに向かって豆を投げます。大きい子も小さい子も、鬼に豆を投げつけておおはしゃぎです。
また、豆も大豆はやめて、紙をまるめて子どもたちと一緒に作りました。
煎った大豆はけっこう硬いので、投げつけると危ないからという理由もあるのですが、大豆はアレルギー元でもありますし、サイズ的に子どもが誤飲して窒息を引き起こす危険性もあるので、二重三重の意味で危険だと考えました。
魔除けの柊鰯(ヒイラギの葉と焼いたイワシの頭の飾り物)の工作もしました。
新春の厄払いはこれでバッチリです。