全人類に「小早川」を勧めたい
好きなものの話をしよう。
例えば今日は、あるボードゲームの話をしよう。
「VTuber」や「クッキークリッカー」などネット上のコンテンツの記事が比較的多い私だが、ゲームの好みとしては寧ろアナログゲームの方が好きだったりする。
アナログゲーム。聞き慣れない人にとっては少し難しい世界に感じるかもしれないが、決してそんなことはない。
トランプやUNOだって広義のアナログゲームだし、人生ゲームやジェンガなんかもこの部類に入るだろう。
(あまりにも有名どころなので、わざわざ「アナログゲーム」の枠に入れて語ることもそうそうないけど…………)
友達と集まった時、家族で旅行に行くときなどに、こういったアナログゲームのバリエーションが増えると楽しみの幅が増える。トランプやUNOの定番も、スマホ等を持ち寄っての対戦ゲームも勿論いいけれど、あまりやらないようなアナログゲームで盛り上がるのもまた良いものだ。
そんなわけで今日は、誰にでもお勧めでき、どんなメンツでも盛り上がる入門者向けアナログゲーム、「小早川」を紹介しよう。
ルールは単純。「数字が大きい人が勝ち」
(小早川は最近「新版」が発売された。値段据え置きでルールが拡張されているようなので、買う場合は新版にすることを勧める。
私は旧版しか持っていないため、旧版ベースで話をします)
小早川はたった15枚のカードで行われるゲームだ。
各カードには1〜15の数字が書かれていて、プレイヤーには1枚ずつこれらのカードが配られる。
勝利条件も極めてシンプル。
最も大きい数字を出した人が勝ち。賭けられたメダルを総取りできる。
7ラウンド繰り返して最もメダルが多ければ優勝だ。
では15を手繰り寄せた人間が勝つ運ゲーなのか?というと勿論そんなことはない。
ここで、これまたシンプルながら重要な要素『小早川』の存在が利いてくる。
一発逆転を生む『小早川』
各プレイヤーの手札とは別に、このゲームでは『小早川』として更に場に1枚カードが出される。
この『小早川』、最後の最後で最も小さい数字に味方するのだ。
例えば対決時、各プレイヤーの手札が「15」「7」「3」、『小早川』が「14」だったとしよう。
普通に手札を比べるだけなら「15」の勝ちだが、『小早川』が味方するため、最小の「3」が「3+14=17」となり大逆転を巻き起こす。
これが、このゲームのミソだ。
必然的にプレイヤーは、「大きな数字で逃げ切るか」「『小早川』で逆転するか」の2択を迫られることになる。
15枚の激しい駆け引き
プレイヤーは各ラウンド1回だけ、「山札から1枚引き手札を再検討する」「『小早川』を山札で上書きする」のどちらかの行動をとることができる。
より戦いやすい手札にするのか。
相手を潰すため、或いは逆転の目を生み出すため『小早川』を変えるのか。
はたまたブラフをかけて相手を棄権させるという手もある。
どのような戦術でどの行動を選ぶか、悩みどころだ。
「『小早川』で勝つつもりが、もっと小さい人がいた…………」
「逃げ切れると思ったら急に『小早川』が13になった!ヤバい!!」
「ブラフが利いて皆棄権した!これは勝てる!!」
などなど、各ラウンド様々な思惑が渦巻く。うまく作戦がハマったときの喜びはひとしおだ。
使うカードは15枚だけ。ルールも単純、できる行動もたった2択。
なのに思わず叫んでしまうほど熱い駆け引きが繰り広げられるのが、このゲームの特徴である。
持っていて損はないボードゲーム
何度も言ってはいるがこのゲーム、とにかくルール自体はシンプルである。
そのためボードゲーム初心者でも簡単に理解できるし、また数の大小と簡単な足し算さえ理解できれば小さな子どもでもプレイ可能だ。
私も友達とボードゲームをやるとなったらほぼ確実に導入としてこれをやるし、どんなメンツでもかなり盛り上がる。
値段も税別2,200円と、場を選ばない点も考慮すればあまりにもお手頃な値段をしている。(コスパで言うとあらゆるボードゲームの中でもトップクラスだと個人的に思っている)
持っていて損はないボードゲーム、「小早川」。
ぜひおひとついかがだろうか。
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